(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。
(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2020年6月15日
6月14日 第414回放送
関東地方も梅雨入りしました。各地でアジサイが見頃を迎え、ソーシャルディスタンス
を保って鑑賞するように呼びかけている掲示板が今季を象徴しています。コロナ禍では
対面するボランティア活動が難しいので、代わりに寄付が増えていると鎌田さんが関係
する団体の事情を紹介。寄付という「やさしい寄り添い型」が徐々に浸透しています。
新型コロナの「感染拡大防止」と「社会経済活動」を両立させる「新しい生活様式」に
切り替えていく必要があります。新型コロナに対してこれからどう付き合うべきなのか
鎌田さんの考えは、2つの数値が大事だと指摘。1つは「実効再生産数」で1人が何人
感染させるかという数字です。これが「1」以下なら感染は減少し以上なら拡大する。
もう1つは「重症患者数」です。新型コロナの特徴は、多くの感染者が無症状か軽症で
済み、重症化するのは少数。そこで人工呼吸器が必要な「重症患者の数」の把握です。
重症患者の対応が出来ないと医療崩壊に繋がるので、今後の感染流行での第2波に備え
集中治療室の数を増やすなど対策する上でも重症患者数の推移を見る必要があります。
2度目の「緊急事態宣言」を出さないで済むように個々が守るべきことはしっかり守り
3蜜の回避など基本的感染対策をして、新型コロナとの長丁場の生活に備えましょう。
後半は村上さんが『NASAより宇宙に近い町工場』の著者である植松努さんを紹介。
北海道赤平市の町工場でロケットを作っている植松さんは、ものごとを無理という視点
でみるのではなく「どうしたらできるか?」という視点で見ることが大事と言います。
無理や無駄という考えからは何も生まれないし「どうせ無理」は自信と可能性を奪って
しまう。人は常に成長出来るので、失敗したときは「ただいま成長中」と言えばいい。