(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。
(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2019年12月16日
12月15日 第388回放送
「人生50年」とされた時代。天下を統一して江戸幕府を開いた徳川家康は「長命こそ
勝ち残りの源である」と語り、食生活も気を配り満73歳で亡くなるまで健康を気遣う
「健康オタク」でした。今回は番組の人気シリーズ「健康」と「日本人」の合体企画。
下級武士や農民町民に比べれば、将軍の家康は贅沢な食事をとることも出来たのですが
粗食にこだわり麦飯と豆味噌を毎日のように食べていた。江戸には米が集まり、白米を
食べる者もいたが、それにより「江戸患い」といわれた「脚気」が流行した。ビタミン
B1不足です。麦飯は米を節約する為と、ビタミンB群などが多く含まれ貴重な栄養源
となり、麦飯はよく噛むので咀嚼力が脳や胃腸の働きを活発化させる効果がありました
また、豆味噌の味噌汁を好み、キジなどの動物性タンパク質もよく摂っていたそうです
70歳まで鷹狩をしており、晩年まで活力に満ちた活躍ができた源は粗食と運動です。
宇喜多秀家は、豊臣秀吉の政権下で家康とともに政務にあたった五大老のひとりですが
関ヶ原の戦いで「西軍」についた結果、八丈島に「島流し」にされた。それが奏功して
なんと84歳の長寿を全うしました。家康に「戦では負けたが、長寿合戦では勝った」
秀家の源は海藻やアシタバなど食材の影響と、人に施して喜ぶ「幸せホルモン」生活。
村上さんは83歳で没した長命の桃山時代の絵師・海北友松を紹介。武家に生まれ父の
死を機に東福寺に入り、狩野派の絵を学んだ友松の画業が開花したのは還暦過ぎから。
特に建仁寺がその活躍の舞台で、大方丈の襖絵50面を全て手懸け、友松寺の異名も。
最後は幕末の歌人・橘曙覧。1994年のクリントン大統領のスピーチで有名になった
「たのしみは朝おきいでて昨日まで無かりし花の咲ける見る時」など作品と共に紹介。