(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。
(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2019年9月23日
9月22日 第377回放送
『がんばらない』や『あきらめない』というベストセラーを書いた鎌田さんとは真逆の
"あきらめる、そして頑張る"という帯の付いた本『緩和ケア医が、がんになって』の
著者大橋洋平さんが電話で登場。がんばり過ぎていることが多い患者さんに対し時には
肩の力を抜いて、最後まで自分らしく生きてほしいと意味では同じという今回の鼎談。
三重県在住の医師大橋洋平さんは隣り町の「海南病院」で緩和ケアに取り組んでいる。
終末期のがん患者を支える緩和ケア医師が去年6月消化管からの大量出血で緊急入院し
胃に悪性の腫瘍が見つかった。消化管間質腫瘍「GIST」で、10万人に1~2人と
いわれる希少がんだった。手術で胃の大部分を摘出し、抗がん剤の治療を受けた。術前
100キロあった体重は40キロに落ちたという。緩和ケア医として、誰よりも患者や
その家族に寄り添えるという自負があったが、自らの体験で「幻想にすぎなかった」と
自戒する。患者になったその日から精神的な苦しみに加え、点滴・胃カメラ・輸血採血
抜歯・苦い栄養剤など苦手のオンパレードに襲われた。手術直後は手術痕の痛み、逆流
する消化液で胸やけ、抗がん剤の副作用による吐き気、食欲不振から半年間は食べない
生活を続け、気力も体力も落ちたが「生きている」事実。巷間よく「がんになってもよ
りよく生きる」というが「よりよく」など生きられない。患者風を吹かせて「しぶとく
生きて!」とエールを送る大橋さん。さらに本では「がんになったら交通費半額。レス
トラン3割引きにしたらいい」と提案する。同伴者と外出する機会も増えるし、患者は
完食できないのだからという。その方が薬より効果的に痛みの緩和に繋がる可能性も?
患者になり医学書に載ってないことを多く学んだ大橋さんの声が広がる事を望みます。