(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。
(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2019年2月18日
2月17日 第346回放送
21年前のきょう、長野五輪スキージャンプ団体戦で日本は大逆転の末に金メダル獲得
この時に団体メンバーから外れたのが、いまも現役の葛西紀明選手。史上最多の8大会
連続五輪出場のレジェンド・葛西がチーム監督として指導する小林陵侑選手は今季W杯
で躍進著しい期待のホープ。葛西監督のもとで開花し、いまや師匠を超えて大活躍する
彼の躍進は才能と厳しい指導の賜物とされます。今回のテーマは『才能を伸ばす』です
引っ込み思案で人見知りの村上信夫少年は、将棋なら人と話さなくていいと将棋道場へ
通い出すが、道場はさにあらず。見知らぬおじさんと対局したあと「感想を述べ合う」
その繰り返しの中で、初対面の人とも話せるようになり、将棋が拓いた人生とも言う。
世田谷の「こども将棋教室」で指導する高野秀行六段が電話出演。新刊のワニブックス
『こどもをぐんぐん伸ばす将棋思考』の冒頭に「受験や就活に勝っても、他者を思いや
れない、人望とは無縁な人間になってしまったら、人の親として、とても悲しいことで
はないでしょうか」と記し将棋にはそうならない人間磨きの要素が多々あるという話。
将棋は敗者が「負けました」と言って決着がつく唯一のゲーム。その「負けました」が
育む思いやりの心から「勝った勝った」言わなくなる小学生。言い訳をしない責任感。
教室の小学生が「待つことや我慢を覚えた」という嬉しい親の感想なども紹介します。
後半はドクター鎌田の「才能を伸ばす鎌田理論」を5つのキーワードと共に紹介します
①報酬系の快感ホルモン「ドーパミン」を出す②決断力③持続力④失敗⑤別解力です。
最後に石川真理子著『武士の子育て』(致知出版社)を紹介。江戸時代の学者・林子平
の著した『父兄訓』を現代風に読み解いた本で、知育徳育など示唆に富んだ内容です。