(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。
(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2019年2月25日
2月24日 第347回放送
赤ずきん、シンデレラ、白雪姫など伝承話を『グリム童話集』に編纂したグリム兄弟の
弟・ヴィルヘルムの誕生日です。1812年の初版以来、版を重ね広く世界で翻訳され
不滅の童話集として愛読されています。それに因み今回は「日本の昔話」の特集です。
鎌田さんの住む長野県の諏訪地方で昔から語り継がれている昔話を紹介します。題して
『富士山と八ヶ岳の背くらべ』-むかしむかし八ヶ岳は富士山よりも高かったのです!
ある時、富士山の女神「浅間様」と八ヶ岳の男神「権現様」はどちらが高いか言い争い
を始めました。仲介の労をとった如来様は「水は正直だから、水で高さを決めよう」と
富士山と八ヶ岳の頂上に「とい」をかけ、水を流したところ水は富士山に流れました。
これに怒った富士山は、棒で八ヶ岳の頭を殴ったので、割れて「八つの峰」になった。
日本一の富士山は標高3776m、八ヶ岳で最も高い峰は「赤岳」の2899mです。
全国各地に「デイダラボッチ、ダイダラボッチ、でえだらぼっち」と呼ばれる巨人伝説
があります。群馬県の中央に鎮座する「赤城山」に腰掛けて「利根川」で足を洗ったと
いう話や、大男が「富士山」を作るために近江の土を掘りその穴が「琵琶湖」になった
という話が語り継がれています。諏訪地方にも「デイダラボッチ」が現れた逸話を紹介
更に諏訪大社の明神様が女神様の所に通った跡が諏訪湖の「御神渡り」という伝承話。
後半は、古代ギリシャの『イソップ寓話集』の中から『ヘルメスと木こり』を脚色した
ラジオ寸劇『金の鉈(きんのなた)』を鎌田・村上・スタッフでお届けします。正直者
は褒められ、欲張りや嘘つきは罰をうけるという典型的な教訓話ですが"語られてない
「その後」を想像する楽しみ"も昔話にはあります。それも想像してお聴きください。
2019年2月18日
2月17日 第346回放送
21年前のきょう、長野五輪スキージャンプ団体戦で日本は大逆転の末に金メダル獲得
この時に団体メンバーから外れたのが、いまも現役の葛西紀明選手。史上最多の8大会
連続五輪出場のレジェンド・葛西がチーム監督として指導する小林陵侑選手は今季W杯
で躍進著しい期待のホープ。葛西監督のもとで開花し、いまや師匠を超えて大活躍する
彼の躍進は才能と厳しい指導の賜物とされます。今回のテーマは『才能を伸ばす』です
引っ込み思案で人見知りの村上信夫少年は、将棋なら人と話さなくていいと将棋道場へ
通い出すが、道場はさにあらず。見知らぬおじさんと対局したあと「感想を述べ合う」
その繰り返しの中で、初対面の人とも話せるようになり、将棋が拓いた人生とも言う。
世田谷の「こども将棋教室」で指導する高野秀行六段が電話出演。新刊のワニブックス
『こどもをぐんぐん伸ばす将棋思考』の冒頭に「受験や就活に勝っても、他者を思いや
れない、人望とは無縁な人間になってしまったら、人の親として、とても悲しいことで
はないでしょうか」と記し将棋にはそうならない人間磨きの要素が多々あるという話。
将棋は敗者が「負けました」と言って決着がつく唯一のゲーム。その「負けました」が
育む思いやりの心から「勝った勝った」言わなくなる小学生。言い訳をしない責任感。
教室の小学生が「待つことや我慢を覚えた」という嬉しい親の感想なども紹介します。
後半はドクター鎌田の「才能を伸ばす鎌田理論」を5つのキーワードと共に紹介します
①報酬系の快感ホルモン「ドーパミン」を出す②決断力③持続力④失敗⑤別解力です。
最後に石川真理子著『武士の子育て』(致知出版社)を紹介。江戸時代の学者・林子平
の著した『父兄訓』を現代風に読み解いた本で、知育徳育など示唆に富んだ内容です。
2019年2月12日
2月10日 第345回放送
「さ霧消ゆる湊江の 舟に白し朝の霜」と歌い出す文部省唱歌『冬景色』は大正2年に
発表された作品です。当時の子どもにも「さ霧」ってどんな霧なの?理解しにくい言葉
ですが、歌詞の六五調やリズミカルな三拍子は一度覚えれば忘れない唱歌の代表です。
立春を過ぎてもまだまだ寒い日が続く『この時季に聴きたい日本の歌』をお届けします
『冬景色』は『尋常小学唱歌 第五学年用』の文部省唱歌として発表され、2007年
に「日本の歌百選」にも選ばれています。一番の「さ霧消ゆる」は「冬の湖岸の早朝」
「烏啼きて」の二番は「早春の畑の日中」そして「嵐吹きて」の三番は「里の夕景」を
まるで日本画でも眺めているように描写している見事な歌詞が続きます。二曲目は雪が
大好きな鎌田さんも口ずさむ『雪の降る街を』高英男さんの歌唱でお届けします。更に
邦楽のスタンダードになり音楽教科書にも載った『銀色の道』はダーク・ダックス盤と
ザ・ピーナッツ盤があります。先にレコード発売したダーク・ダックスでお届けします
四曲目は「北風吹きぬく寒い朝も」と今の時季にピッタリの『寒い朝』は、吉永小百合
和田弘とマヒナスターズでお馴染みですが、吉永さんはこの作品でデビューしました。
五曲目は普段あまり耳にしないが、聴けば浅丘ルリ子さんと原田芳雄さんの名シーンを
想い出す1972年のドラマ主題歌『冬物語』です。唄はフォー・クローバーズです。
六曲目は鎌田さんも村上さんも聴きながらマイクをオフにして歌った『なごり雪』です
イルカさんでお届けしますが、オリジナルは「かぐや姫」の伊勢正三さんの作品です。
最後は「昭和の北国の旅情をかきたてる名曲」の『津軽海峡・冬景色』石川さゆりさん
夜行列車が新幹線に代わり、青函連絡船もないけど、国民的な名曲は歌い継がれます。
2019年2月 4日
2月3日 第344回放送
「福は内、鬼は外」と言いながら豆をまく節分ですが、日本各地で「福は内、鬼も内」
と鬼を家に招き入れる地域もあります。日本の鬼は邪悪なものばかりではなく、鬼神と
いうように神様の場合もあります。転じて、病を鬼(悪)とみるか、友達として付き合
いながら生きるかによって人生も変わってくると思います。生き方を考える時に役立ち
そうな本を鎌田さんと村上さんの書庫から選んで紹介する『2人のおススメの本』です
村上さんは加藤一二三著『幸福の一手いつもよろこびはすぐそばに』(毎日新聞出版)
伝説の将棋棋士から一転「ひふみん」として芸能界でバツグンの存在感ある加藤九段。
将棋と同じように「人生にも最善の一手が必ずある」という。また「落ち込んで苦しい
ときこそ、これからやって来る幸せを想像してみるといい」そう「ひふみん」はいう。
敗けたら相手が強いのだと思うことで「落胆」ほど無益なものはないし「落胆」からは
何も生まれない。過去を悔やみ続けるのは「最善手」からどんどんかけ離れてしまう。
鎌田さんはフランスのアラン(エミール・オーギュスト・シャルティエ)の『幸福論』
「幸せだから笑うのではない、笑うから幸せなのだ」心と体は繋がっており日常の行動
や所作の中に幸福へのカギが潜んでいる。不機嫌は次から次へと人に伝染するので自分
から積極的に行動し笑顔を広めよう!と説く。アランの『幸福論』と並び世界的な名著
とされるバートランド・ラッセルの『幸福論』とショーペンハウエルの『幸福について
-人生論-』からも金言を紹介しつつ、自論である「心の探検家になろう!」と結ぶ。
他に三田完著の文春文庫『あしたのこころだ小沢昭一的風景を巡る』とビートたけし著
小学館『さみしさの研究』から「いつもいまの自分が好き、いまが絶頂期!」を紹介。