(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。
(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2019年1月15日
1月13日 第341回放送
「8020運動」は80歳になっても20本以上自分の歯があれば何でも噛んで食べる
ことができる!ということで平成元年に始まった健康増進運動です。1日の食事で60
グラムのたんぱく質(肉)を食べて摂るのが理想で、その為に歯を大切にしましょう。
今回は、健康に関連すする「数字」と「カタカナ言葉」をドクター鎌田が解説します。
「2025問題」は団塊の世代が2025年までに75歳以上の後期高齢者に達する為
介護・医療費などの社会保障費の急増が懸念されている問題です。これまで国を支えて
きた団塊の世代が給付を受ける側に回るため医療費や介護費用が増大し、支える人材も
不足します。推計で「43万人の介護難民が出る」といい心配する声もあがっています
認知症高齢者は700万人、予備軍を含めると1000万人を超すという予測のもとで
地域にサポートセンターを設置して「地域包括ケアシステム」の構築を進めています。
「6030問題」と「8050問題」です。前者は60歳の親と30歳の子は平均的な
日本の親子像ですが、共に働いていたら問題はありません。しかし、子が無職ならば?
親に丸抱えで面倒を見てもらっている「パラサイト」の失業者が「総務省」の統計によ
ると20~39歳で約76万人いるとされています。20年後の「8050問題」では
問題は数段深刻になります。親世代と子世代がともに不安を抱え、誰が支援するのか?
後半は、ヒトは誰しもが加齢に伴いカラダの各部の機能が低下、虚弱化していきます。
日本社会が高齢化した昨今は「ロコモ」とか「フレイル」とか「サルコペニア」という
カタカナ言葉が頻繁に出てきます。それぞれの意味をドクター鎌田がわかり易く解説し
簡便な自己判定法の「指輪っかテスト」や「パタカラ体操」など運動習慣を勧めます。