(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。
(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2018年6月25日
6月24日 第314回放送
百年前の1918年(大正7)年に児童文学者の鈴木三重吉の編集による童話と童謡の
児童雑誌『赤い鳥』が創刊され、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』有島武郎の『一房の葡萄』
童謡では北原白秋の『からたちの花』西条八十の『かなりや』等名作が誕生しました。
『赤い鳥』は関東大震災も乗り越えましたが、昭和11年の鈴木の死で終刊し18年間
197冊発行。今回はその人らしさが伝わる幼き日の想い出と共に「童謡特集」です。
村上さんが最初に口ずさんだ童謡の記憶は、自宅のガラス戸を開け閉めしながら歌った
『かわいいかくれんぼ』で"ひよこがね お庭でぴょこぴょこ かくれんぼ"でした。
鎌田さんは病弱の母親が作ってくれた「コロッケ弁当」の想い出と共に『おべんとうば
このうた』をリクエスト"これっくらいの おべんとばこにオニギリちょいとつめて"
コロッケ1個を醤油砂糖の甘辛い汁で煮たもので恥ずかしさと旨さの記憶が残る弁当。
リスナーリクエストは町田市の和江さんから寄せられた因幡の白兎伝説の『大黒様』で
昨年山陰を旅行した折"大きな袋を肩にかけ 大黒様が来かかると"を耳にしたとか。
日系米人の禅僧ヘンリ・ミトワが『赤い靴』の映画化を望みながら志半ばで他界するも
去年公開された彼のドキュメンタリー映画『禅と骨』でその想いが伝わる逸話を披露。
その他にリスナーからの『春よ来い』と『七つの子』と『みかんの花咲く丘』を紹介し
『しゃぼん玉』と『小さい秋みつけた』はパーソナリティの想い出の作品として話す。
最後は「諏訪中央病院」で20年続けたホスピタルコンサートに因んで『夏の思い出』
患者や市民、関係者等300人ほど集まり、声楽家の故畑中良輔さんや伊藤京子さんを
招いて開いた恒例催事で"夏が来れば想い出す"といつも皆で合唱した想い出深い歌。
2018年6月18日
6月17日 第313回放送
「父の日」です。父の字源は斧と手を組み合わせた形からできたそうで、斧は指揮権の
象徴として考えられていて一族を指揮する者という意味で使われていたそうです。一方
母は女という字に乳の点を二つつけた形で子を生み育てる母親の役割を表しています。
現代は、母親に比べて父親の存在が弱いようなので今回は「父親の役割」を考えます。
昭和を代表する文豪の三島由紀夫と、20世紀に活躍した米人作家の中で最も愛された
アーネスト・ヘミングウェイは、ともにマッチョマンの印象が強い巨匠ですが、その裏
には、エキセントリックな祖母や強い母親が居て父親の存在が薄まってしまった様子。
三島の父は農商務省の高級官僚、母は有名な漢学者の娘というまさに非の打ち所のない
エリート家庭に生まれました。しかし、祖母・夏子の過保護ぶりはすさまじく、自分の
部屋に引き取り、母は授乳の時に会うのみといった徹底ぶり。遊びも女児とのままごと
や折り紙をするだけ。その反動から男らしいものに強い憧れをもつようになったとか。
ヘミングウェイは父親から釣り、狩り、ボクシングなどを楽しむ生活習慣を学びますが
なぜか母親は彼を認めず、4歳まで女の子の格好をさせられていたそうで、関係は最後
まで修復されずに終わったそうです。3人目は本気で息子を「買い被ってくれた父親」
NHKの幼児番組『できるかな』で20年間「のっぽさん」を務めた高見のっぽさん。
父親から貶されたことがないから自己否定しないし子どもたちを見下さず全肯定する。
最後はウィンナ・ワルツの作曲家「ヨハン・シュトラウス」1世2世の父子の確執です
父は同じ音楽の道に進んだ息子を快く思わずに、成長の芽を摘み取ろうとし、成功への
機会を邪魔しますが、最終的に父子の確執は雪解けし、父を超えた存在となりました。
2018年6月11日
6月10日 第312回放送
「人間にとって最大の苦悩は大切な人を亡くすことだ!」といいます。心の傷を治す薬
はありませんが、歳月が薬となり時間が心を癒してくれることを関西では「日にち薬」
といい身体に負った怪我同様に、心の傷も自然治癒力と時間の経過によって記憶が薄れ
ていき、次第に癒されていくと信じられていますが「悲しみは癒されず時計が止まった
ままの人」もいます。そうした方々が訪れる岩手県大槌町『風の電話』を紹介します。
鯨山の麓にある『ベルガーディア鯨山』は、四季の草花が咲くプライベートガーデンで
佐々木格さん夫妻が都会で暮らす息子や孫たちが帰ってくる「地図にない田舎づくり」
を思い立ち、20年前から山を切り拓いて、こつこつと造った手作りのガーデンです。
この一角にガーデンのオブジェとして設置した電話線も繋がっていない『風の電話』に
東日本大震災で大切な人を亡くした方々が訪れるようになって一躍有名になりました。
もともと『風の電話』は、佐々木さんが幼い頃から慕っていた従兄のがん闘病と死別を
経験し喪失感を味わうなかで「人の命の長さって何だろうか?逝った人も想いを遺した
かっただろうし、遺された人も伝えたかった想いはあるだろう」等々考えるようになり
逝った人と遺された人を繋ぐ手段として『風の電話』を思い立ち、設置の準備を進めて
いた矢先に被災したので、大震災の翌月に完成。大槌町の津波の被害は甚大で死者行方
不明者1285名のうち現在も400名以上の方々が行方不明のまま。突然訪れた別れ
に「最後に伝えたかった一言」が言えずじまいの遺された方々に利用されるようになり
報道を通じて知った人々が全国から訪れて、想いを電話ボックスで独り吐露しています
心の中にいる相手と対話し心の内を伝えることで心の負担を軽くしてくれる電話です。
2018年6月 4日
6月3日 第311回放送
いまは「どんよりとした曇り空が広がっている時代」という鎌田さん。そんな曇天時代
に自ら光を発して周りも照らす素敵な人たちがいます。有名人もいるけど市井の無名な
人もたくさんいて、ここ数年でお会いした人々の逸話『曇り、ときどき輝く』を紹介。
ロボットに馴染めず懐疑的だった鎌田さんを変えたロボット介護機器「SASUKE」
は被介護者の下に敷いたシートごと優しく抱きかかえるように車イスなどに移乗可能で
"お姫様抱っこ"してもらうが、ロボットなので"よっこらしょ感"がないので好評。
また、分身ロボット「ORIHIME」はカメラ・マイク・スピーカーを搭載しており
インターネットを通して遠隔操作し、周囲を見回したり、会話も交わすことが出来る。
この「ORIHIME」を開発・レンタルしている「オリィ研究所」の吉藤健太朗さん
は不登校児だった経験があり、孤独を知る人。遠隔操作する番田雄太さんは盛岡在住で
脊髄損傷のためにペン型のマウスを顎で操作して、吉藤さんの秘書を務めてきました。
昨年亡くなった番田さん曰く「ベッドから動けない人にも外と繋がる心の車イスです」
他に「リオパラ」の自転車競技で視覚障害の鹿沼由利恵選手のパイロットを務めた競輪
選手の田中まい選手や、釜ヶ崎の「こどもの里」のリーダー荘保共子さんは家庭の事情
で中学3年まで割り算も出来なかったショウタ君を励まし続けて教師に育て上げた話。
北海道の「九神フォームめむろ」は知的障害があっても働いて納税者になる制度を実現
■プレゼント■鎌田實サイン入り『曇り、ときどき輝く』(集英社)を5名様に進呈。
住所、氏名、電話番号を明記の上6月8日必着で応募してください。メール、ハガキの
コメントは番組で紹介する場合もありますのでご了承ください。お便りお待ちします。