(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。
(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2018年3月 1日
3月4日 第298回放送
2011年、東日本大震災の被災地である岩手県大槌町と宮城県女川町に子ども達への
学習支援と心のケアをする放課後学校「コラボ・スクール」が設立されました。組織の
代表理事の今村久美さんと、スクール卒業生の高木桜子さんを迎え活動を紹介します。
「認定NPO法人カタリバ」が誕生するきっかけは、今村久美さんが大学4年生の時に
就職活動で初めて自分の将来を真剣に考えることになり「もっと早い段階で将来を考え
る機会があれば・・・」と高校生が将来について自分で考えて語り合う場を提供しつつ
その話し相手に大学生があたることで、親や先生でもない友達でもない「斜め関係」が
自分の将来に向き合う高校生には適しているのではとの考えから始まりました。そして
2011年、被災地の宮城県石巻市で女子高校生に出会いました。行方不明の両親を探
す遺体安置所での辛い確認作業をしながらも、子ども達と遊ぶボランティアをしていた
のです。そして「保母さんになりたいけど、親を失ったから進学はわからない。でも今
私がここで出来るお手伝いをしたい」という言葉を受けて、被災地での学習支援の為の
放課後学校「コラボ・スクール」の立ち上げに奔走し、宮城県女川町・岩手県大槌町と
東京を往復する生活を2年間続けました。その「コラボ・スクール大槌臨学舎」の卒業
生が高木桜子さんです。被災時中学1年生だった高木さんは現在大学2年生になり昼間
は大学職員として働きながら夜間の授業を受けています。被災直後の避難所生活や仮設
住宅での生活を続けながら「コラボ・スクール」に通い続けて、人前で話す自信をつけ
教科は英語が得意となり、来年の「ラグビーW杯」で釜石会場の隣の大槌町は宿泊場所
になるので英語の案内ボランティアをしたいと夢を語ります。カタリバ活動は拡散中。