(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。
(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2017年9月14日
9月10日 第275回放送
沖縄は7月から2か月続く少雨と高温で農作物への影響は深刻です。特にサトウキビは
大きな打撃を受けて「雨水が頼りの島」では関係者が神頼み(雨乞い)をしています。
その沖縄のサトウキビから半世紀以上前に「平和の尊さ」を考える名曲が誕生しました
寺島尚彦さん作『さとうきび畑』を50年歌い続けている森山良子さんとの鼎談です。
1967年『この広い野原いっぱい』でデビューした森山さんは去年から今年にかけて
『50周年の記念コンサート』を全国で開催、その間にヨーロッパツアー等も敢行して
1年で約7万キロを駆けめぐり、104回の公演を実施。そのコンサートツアーの特色
は観客から直接集計したリクエストによって選曲するという構成でした。全ての会場で
リクエスト上位に『さとうきび畑』がランクインしました。この歌との出会いは半世紀
以上前です。たまたま近所に住んでいた寺島尚彦さんに「歌ってみないか」と勧められ
たのが『さとうきび畑』です。1964年寺島さんは「摩文仁の丘」のさとうきび畑で
足元に戦没者の遺骨が埋まったままと聞き衝撃を受けました。その時、一陣の強い風が
吹き、サトウキビの葉々が揺れ、その音がなぜか戦没者の哀しみの声に聞こえたとか。
ザー、サワサワ、ザワザワ・・・1年あまり試行錯誤の末にザワワとして歌詞に込めて
何回も繰り返さないと哀しみは伝わらないので11連からなる詞に66回登場します。
森山さんは最初に譜面を見て狼狽えました。ポップスを好んで歌ってきた自分には重い
テーマで戦争を知らない自分には歌えないし歌ってはいけないと強く感じたそうです。
長い葛藤を経て、歌う覚悟を決めたのは91年の湾岸戦争のころ。恋や愛を歌っている
場合ではないという母からの辛辣な言葉で決心。大切な持ち歌として披露しています。