(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。
(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2017年2月20日
2月19日 第246回放送
「地域包括ケア」は高齢者や障がいのある人も、住み慣れた地域でその人らしく暮らし
ていくことを支えるシステムです。医療・介護・予防・住まい・生活支援を上手く連携
させて、地域密着のケアが核になりますが、今回は医師に同行して「往診コンサート」
をしているシンガー・ソングライターのリピート山中さんの歌と地域医療がテーマです
「焼き肉バイキングで食べ放題」と歌い出すコミックソングの『ヨーデル食べ放題』は
スイス民謡のヨーデル風メロディにのせ、桂雀三郎さんの軽快な歌でヒットしましたが
作詞作曲したのが神戸在住のリピート山中さん。吉本や松竹新喜劇で笑いのツボを探り
ラジオの深夜放送の影響でフォークソングへ傾倒。ギターひとつで聴衆の心を揺さぶる
音楽の道に進んだのは必然とも言えます。15年前、山口県岩国市で往診や訪問診療に
積極的な「河郷診療所」院長の河郷忍さんから「開業20周年記念」の楽曲を依頼され
3日間先生の往診に同行取材し、出来上がったのが往診の歌『往診ハラショウ』です。
往診先で出会った寝たきりのお年寄りや老々介護の実態を初めて見た山中さん。当初は
シャレにできるテーマではないと思ったそうですが、過疎の地域で奮闘する医療関係者
は全国にいて、往診を待っている人々のことにも想いを巡らし、往診風景を明るい歌に
したいと考えました。曲名はロシア語の「とても良い」オーチンハラショーの捩りです
「往診コンサート」で出会った末期がんの高齢男性との不思議な体験なども語ります。
去年、山中さんは医療がテーマのメディカルソング大全集『いのちのうた』をリリース
しましたが、その中の『ロコモかしこもサビないで』は東日本大震災の被災地における
高齢者の「生活不活発病」への危機感が増す中で作ったロコモティブ予防ソングです。