(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。
(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2016年10月24日
10月23日 第231回放送
国民の4人に1人が65歳以上の高齢者という日本は「超高齢社会」。高齢化に伴って
車いすを搭載できる介護福祉車両が増えています。しかし「乗り心地が悪い!」と半数
の人が答えています。その改善に取り組む「人に優しい科学者」が今回のゲストです。
慶應義塾大学理工学部の高橋正樹准教授の専門は「人工衛星の姿勢制御」など宇宙工学
ですが、直ぐには人の役に立たない分野と自認しています。ある日、教え子のひとりが
「車いすを使う祖母のために乗り心地を改善してあげたい」と言ったことがきっかけで
介護福祉車両の「車いす搭乗者の乗り心地」を改善する研究を始める決意をしました。
自動車は、シートに座った運転者と同乗者を想定して設計されており、車いす搭乗者は
更にリフトと車いすのタイヤを介して振動が伝わるので「船酔い状態の不快」になる。
そこで、人が不快に感じる「2~4Hzの振動」をゴムとバネを使って緩和させる免震
装置を研究し、リフトの台座に装置を設置した試作機でデータを集めて、内外の学会で
発表し、関係機関から高い関心が寄せられています。また、高橋さんの研究は予防安全
技術を採用した「衝突軽減ブレーキ」いわゆる「自動ブレーキ」が導入された車で増え
ているシートベルトで骨折する高齢者の「骨折リスクを低減するための研究」や妊婦の
「骨盤のゆがみを歩き方で矯正する研究」を理学療法士の教え子と共に進めています。
宇宙工学のように未来を見つめた科学技術と、身近にいる高齢者や妊婦などのニーズに
応える科学技術の両方を視野に入れて研究を続ける人にやさしい科学者との鼎談です。
■プレゼント■『Dr.鎌田實のカンタンおいしい!長寿ごはん』(日経BP)を5名
に進呈します。住所、氏名、電話番号を明記し、10月29日必着でご応募ください。