(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。
(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2016年10月10日
10月9日 第229回放送
シュウカツといえば学生の就職活動でしたが、昨今は死ぬ前の身辺整理の「終活」です
団塊世代の700万人が「人生の終い方」や「身じまい」を考えるようになり、社会に
根付いている大きなテーマです。そこで今回は「人生の終い方への備え」を考えます。
葬式の負担を案ずる高齢者も増え、葬式仏教に違和感を覚える人もいて葬式に対する考
え方も変わって来ています。松本市の「神宮寺」住職・高橋卓志さんが電話で参加して
「老病死」と寺の関わりを語ります。百人百様の葬式があっていいはずなのに、定番化
している葬式に一石を投じている高橋住職。94歳の理髪店の店主が亡くなった時には
故人愛用の古い理容椅子を寺に運び込んで、その椅子に座って引導を渡して読経したら
参列者も感動に浸りました。故人は亡くなるまでの年月を精一杯生きた。そのことへの
敬意を限られた時間で表し、心にきちんとしまい込む場が葬式です。故人や遺族の意に
沿った葬式を行なうために、高橋住職は葬式の事前相談を積極的に受け、距離を縮めて
いるから出来ることなのです。一般に病院で亡くなるとまず葬儀社、それから寺の順で
連絡が入りますが、生前からコミュニケーションが取れているので真っ先に寺に連絡が
あり、夜中でも搬送車を受け入れ、そこから葬式の準備を夜通しして本番に備えます。
神宮寺は24時間山門が開いている「皆の宗 臨機応変派」(当寺は臨済宗妙心寺派)
また、地域の寺はネットワークが機能すれば「人材バンク」になるとNPO法人を立ち
上げて、神宮寺のある浅間温泉で廃業した旅館を借り受けて、デイサービス・訪問介護
ステーションなど高齢者や障害者を対象とした在宅サービス・施設サービスを提供して
います。「寺は死んで付き合うのではなく生きているうちから」という高橋住職です。