(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。
(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2016年9月 6日
9月4日 第224回放送
相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」の元職員が起こした殺傷事件から40日。
偏見から障害者を狙った卑劣な犯行は、世界中に衝撃を与え、米・露・バチカンも声明
を発表。障害者差別解消法が4月施行された中で起きた事件を障害者と共に考察する。
「東京大学先端科学技術研究センター」准教授の熊谷晋一郎さんは、今回の事件に強い
危機感を抱いて「障害者の存在を見つめ直して欲しい」と呼び掛けて行動しています。
熊谷さんは、誕生時の酸欠状態から後遺症で「脳性まひ」を患い、車いす生活している
小児科の医師ですが、近年は障害がある当事者が自分の障害を、自分の言葉で語り合い
困難を解決していく「当事者研究」をリードしている研究者です。1977年生まれの
熊谷さんは幼少時から健常者に近づくリハビリを強いられましたが、80年代から社会
(健常者)が障害者に近づく潮流ができ、それ以来コンセンサスが得られてきましたが
今回の凶悪事件で「時計の針が何十年も逆戻り」した様な無力感を覚えたといいます。
当事者研究で知り合った元薬物依存症者から「友達をやめないでね」と電話で告げられ
事件の容疑者に自分を投影する障害者もいれば、一方で被害者に自分を重ねる障害者も
いて、障害者が分断されていることを痛感し、分断されかけた社会の連帯感をもう一度
取り戻そうとの思いから「追悼集会」を呼び掛け、多くの参加者とメッセージを集積。
熊谷さんは言います。弱い者や弱点を探すのは止めよう!人の価値を有用性のみで判断
すると、仕事ができないとか、効率が下がっただけで、その時点から障害者として扱わ
れるようになるかもしれない。誰でも明日は我が身、不安に蓋をせず、不安を共有して
「じゃあどんな社会を創ればいいのだろう」という議論を冷静にすべき時期だと思う。