(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。
(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2016年7月 4日
7月3日 第215回放送
今年は『銀河鉄道の夜』や『雨ニモマケズ』などで知られる宮沢賢治の生誕120年に
あたります。賢治は明治29年6月の「明治三陸地震」の2か月後に生まれ、昭和8年
3月の「昭和三陸地震」の半年後に亡くなったこともあり「東日本大震災」を経験して
多くの人が「賢治の作品」にあらためて心惹かれています。今回のテーマは宮沢賢治。
賢治は明治29年、花巻市の裕福な商家に生まれ、童話作家、詩人、地質学者、教育者
更に農業指導にも情熱を注ぎますが、生前はほとんど注目されず刊行作品は2冊のみ。
作家としての賢治が正当な評価を受けるようになったのは、詩人の高村光太郎と賢治の
弟・清六さんの尽力によって遺された作品群が発表され世の知るところと成りました。
電話で清六さんの孫・宮澤和樹さんが登場し、祖父から伝え聞いた逸話を披露します。
賢治作品の中でも有名な『雨ニモマケズ』。実は愛用していたトランクの蓋のポケット
から発見された手帳に書かれてあったモノが死後見つかり、賢治は世に出そうと考えて
書いたものではなく、死と向き合いながら、自分の覚悟や願いを手帳に書きつけたモノ
で作品ではないという話。「東ニ病気ノコドモアレバ・・・」と東奔西走してひたすら
人の為に行動したいという願望があり、その反面病身の我が身を憂いたのだろうと推察
鎌田さんは、同じく『雨ニモマケズ』から「ジブンヲカンヂャウニ入レズニ・・・」を
挙げ、自分の利益という意識が入ってくると、人間の目は必ず曇る。賢治のいう本当の
幸福にはけっして行き着くことができないと思うと指摘。『なめとこ山の熊』の猟師と
約束を果たすために2年後に身を挺した熊の話を引き合いに出し、犠牲を求める人間の
傲慢さと、生殺与奪の因果を問います。村上さんの『雨ニモマケズ』朗読も必聴です!