(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。
(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2016年6月20日
6月19日 第213回放送
厚生労働省によると、65歳以上の認知症は2012年の時点で462万人、予備軍は
400万人といわれています。認知症の多くを占めるアルツハイマー病は、脳の細胞の
早期老化が原因で、記憶障害や徘徊、妄想などの症状が出ます。自分も認知症になる?
と不安に思う方も多いでしょうが、過度に恐れる必要はありません!テーマは認知症。
さだまさしさんが『とても温かでとてもせつないきみの絵本』(千倉書房)というカン
ガルー夫婦の物語を翻訳しました。原作はベルギーのジュヌヴィエーヴ・カスターマン
長く信じあい、愛しあってきたふたり。ある日「いつもと違うスープの味」で妻の異変
に気づいた夫は、それから全力でふたりの暮らしを守ろうとします。そして夫は言う。
「よしキミが忘れたことのすべてをボクが覚えていよう!」。そっと相手に寄り添うと
いう行為がもたらす優しさと温かさは、老夫婦が生活を肯定することから生まれます。
後半は若年性アルツハイマー型認知症と診断され11年になる佐藤雅彦さんがゲスト。
51歳で認知症と診断された佐藤さんは独身で糖尿病患者。忘れては困る薬のこと等も
工夫をして進行を遅らせました。認知症を公表するのは勇気が要りますが、一方で周囲
からサポートが受けやすくなり、外出も可能になりました。失敗を恐れ、引きこもると
残された機能も衰えてしまいます。佐藤さんは積極的に支援を利用しながら社会参加し
残された機能を発揮すれば、進行を遅らせることが可能です。「認知症になって生活が
不便になったけれど、不幸ではありません!」というメッセージと共に認知症に対する
誤解と偏見を拭う活動と『認知症の私からあなたへ 20のメッセージ』(大月書店)
に記された佐藤さんの言葉は長寿時代を生きる日本人に大きな勇気を与えてくれます。