文化放送

鎌田實×村上信夫 日曜は頑張らない

鎌田 實
鎌田 實
(かまた みのる)

医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、 東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会 放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」 「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。

村上 信夫
村上 信夫
(むらかみ のぶお)

1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com

過去の記事

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2016年2月 9日

2月7日 第194回放送

小学校の通信簿に「落着きがない」と書かれた村上さん。長ずるに及んでも「人見知り
で友達少ない、自分だけのルールがある」。鎌田さんは「独りが好き、落着きがない」
「ボクらはひょっとするとアスペかも?」ということで、ゲストは現役の整形外科医で
『ぼくはアスペルガーなお医者さん』(KADOKAWA)著者の畠山昌樹さんです。


文部科学省の調査によると、学習面、行動面、対人関係などで特別な支援が必要な児童
つまり「発達障害」の傾向を持つ児童は通常学級に6・3%存在するということです。
1974年大阪生まれの畠山さんは、サッカーと算数が得意な少年で、小学校低学年で
分数の加減乗除が出来ますが、国語で「主人公の気持ち」を推察することには大苦戦。
独り遊びが好きで、友達と遊ぶのは苦手、外出嫌い、人混み苦手、他人の表情や視線や
ジェスチャーの意味を読み取ることができません。人の心と心が通じ合うという感覚は
一度も感じたことがありませんから、当然親友もいません。一方、ルール厳守が大好き
だから、学則が厳しい進学校から防衛医科大学に進み、難儀なく医師になったのですが
医科大学や国家試験に合格しても嬉しいという感覚がありません。畠山さん自身が疑い
もって専門医を訪ね「アスペルガー症候群」とわかったのは数年前のことです。そして
苦手なコミュニケーション能力を努力で身につけ「優しいお医者さん」に成れました。
自身の体験からアスペの具体的対症療法としての「眼振」を紹介。眼球を左右に動かし
人差し指を1秒おきに左右に動かし目で追う。脳を揺さぶる感覚です。食事は糖と炭水
化物を減らし、脂肪を増やした食事に切り替えた「ケトン食」が脳エネルギーになる。
鎌田さん曰く「危機回避能力があり人の体を守る任務に忠実なアスペは医師向き!」。

放送分を聴く
放送日:2016年2月7日

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