(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。
(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2015年4月20日
4月19日 第155回放送
江戸時代の儒学者・貝原益軒が説いた健康の指南書『養生訓』から300年余りが経ち
長寿時代を迎え、健康でこそ老後は楽しいもので「健康長寿でありたい!」と誰でも考
えます。ゲストは『新世紀版・養生訓』(河出書房新社)の著者・済陽高穂さんです。
東京・板橋区にある「西台クリニック」院長の済陽(ワタヨウと読みます)高穂さんは
外科医として大学病院や都立病院で4000例を超える「がん切除手術」を執刀してき
ました。がんが日本人の死因の1位になって30有余年、がんの三大治療法は、手術・
抗がん剤・放射線です。外科医の高穂さんは、手術の遠隔成績を調べるために1406
例の消化器がん手術の追跡調査を行ったところ、術後の5年生存率が52%という予想
よりもかなり厳しいものでした。手術でがんを切っても、放射線でがんを焼き殺しても
抗がん剤でがんをたたいても、半数の人ががんを再発してしまう。再発しなかった患者
さんや百歳長寿の方に話を聞き「がんを撲滅するカギは食事にある」と気付きました。
がん患者さんには三大療法と併せて、食事改善で「代謝と免疫力を高める」ことが必要
不可欠だと考えるに至り「済陽式食事療法」を考案しました。例えば「がんに負けない
体づくりに欠かせない三大食材は、レモン、リンゴ、にんじん」無農薬か低農薬をよく
水洗いして皮ごと食べること。「百歳まで生きる五か条」は①朝ジュース、②長寿食の
ベースは縄文食、③趣味と生きがい、④入浴と排泄で解毒、⑤早寝早起きと説きます。
「西台クリニック」は、PETやCTなどの最新鋭の検診機材を使った専門医の診断と
最新の医療と併せて「がん食事療法」を薦めるもので、食事療法だけではありません。
がん患者さんに限らず生活習慣病予防にもなる「健康のための食生活のお薦め」です。