(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。
(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2015年1月 5日
1月4日 第140回放送
新年の挨拶で始まった2015年最初の放送は、鎌田さん村上さんそれぞれの今年の夢
目標を掲げます。67歳になる鎌田さんは「空気をかきまわし、まっしぐらに生きる」
村上さんは「嬉しいことばで日本を変えたい」。温かみと活力を与える番組を目指す!
お正月休みにお薦めの「本」を紹介。鎌田さんはロベルト・アンブエロ著『ネルーダ事
件』(早川書房)。ネルーダとはパブロ・ネルーダというノーベル文学賞受賞者のチリ
の国民的詩人で、社会主義革命の指導者のことです。主人公で探偵稼業のカジェタノは
カフェで、探偵を始めるきっかけとなった事件を思い出していた。それは1973年に
アジェンデ大統領の樹立した社会主義政権が崩壊の危機を迎えていた頃。キューバから
チリにやって来たカジェタノは、革命家で詩人のネルーダと出会い、医師の捜索を依頼
依頼される。捜索を始めると、ネルーダの依頼には別の目的が隠されていた。メキシコ
キューバ、東ドイツ、ボリビアへと続く波瀾の調査行で、史実を含んだ推理小説です。
もう一冊は、92歳の現役作家であり僧侶の瀬戸内寂聴さん著『死に支度』(講談社)
村上さんは、NHK時代にコンビを組んだ有働由美子アナ著『ウドウロク』(新潮社)
こんなに声を立てて笑った本は、かつてないと絶賛。逆から読むとクロウドウ。本音で
ズバズバ言うと、「クロウドウ出現」と言われるとか。この本には、四十代の独身女性
の飾らぬ姿があり、悩み、戸惑い、躊躇い、踏ん切り。本音で生きる等身大の姿です。
村上さんのもう一冊は山本一力さんの最新作『べんけい飛脚』(新潮社)。山本さんか
ら書評を依頼され村上さんは「魂を込めねば申し訳が立たない」と必死で書いた作品で
徳川政権下加賀藩の飛脚「浅田屋」他、支え合いがテーマで当世に問う時代小説です。