(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。
(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2014年11月17日
11月16日 第133回放送
幕末の志士・坂本龍馬は歴史ファンならずとも多くの日本人が好む歴史上の人物です。
旧暦ですが昨日11月15日は、龍馬の誕生日であり命日にあたるので、龍馬ファンを
自認する鎌田さんと村上さんが「人間味溢れる坂本龍馬の魅力」を熱く語り合います。
村上さんが龍馬に惹かれたきっかけは、自身のおねしょ体験。龍馬も11歳まで寝小便
小僧だったそうで、ヒーローらしくないところに惹かれたといい、自分を重ねて更には
「寝小便小僧は大器晩成する!」と根拠の怪しい説を唱えて笑わせます。ホントなの?
さて、本題の坂本龍馬ですが、彼が成し遂げた3つの大仕事といえば、犬猿の仲だった
薩摩藩と長州藩との間を取り持った「薩長同盟」、倒幕後の新政府の政策案(五箇条の
御誓文)につながる「船中八策」、戦争を避けて政権交代を実現させた「大政奉還」。
これら大仕事は晩年の1年間に集中していますが、それを可能にしたのが作家・司馬遼
太郎さんの言葉を借りれば「自分の言葉を人の心に置きにいく...」ことばを巧みに操る
懐柔策に長けていたから相手に好かれ、信用されたのではないかという説があります。
鎌田さんも同じく「龍馬は議論を好まなかった」と指摘。当時の勤皇の志士たちは口角
泡を飛ばして議論し、それが「熱血志士の証」という風潮さえあるなか、龍馬は言葉で
相手を負かしても害しかもたらさないと考え、事を成し遂げるには同志が欠かせない。
また、龍馬の遺した「日本を今一度洗濯いたし申し候」の「洗濯」をポイントに挙げて
革命ではなく汚れた物をきれいに洗ってまた着れば良い世の中になるはずと信じていた
点を指摘します。その他に龍馬の人間性を考えるキーワードとして「自由」「繋げる」
「ユーモア」を語り、龍馬と鎌田さんの共通点「1%の力」の有効性を力説します。