(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。
(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2014年10月20日
10月19日 第130回放送
大切な家族との思い出が一瞬にしてよみがえる一枚の写真。溜まった写真の整理をして
いると次々に思い出に浸り、夢中になって時間の経つのを忘れることもよくあります。
今回は鎌田さんと村上さんがそれぞれアルバムをめくるように思い出を語り合います。
まずは、鎌田さんの大切にしている一枚。岩次郎さん(父親)のタクシーの前に立って
大好きな母親の背中にじゃれるように覆いかぶさる学生時代の鎌田さん。心臓病を患い
入退院を繰り返した優しいお母さんには反抗的な態度はとらず甘えただけの青年時代。
一方、村上さんが開口一番で紹介する一枚の写真。男前でM・マストロヤンニのように
タバコをくゆらせる父親とその傍らで微笑んでいる母親。「まるで映画のシーンを見る
ようだ」と鎌田さんが言うように村上さんの両親は顔立ちの整った美形カップルです。
以後、年代を追いつつ思い出を語り合います。10代の鎌田さんはリーダーシップを発
揮してチームを大切にする性格だったので「野球部」で汗を流した中学時代と大学時代
を紹介。団体競技から離れて自己確立をしたかった高校では「剣道部」に在籍した話。
村上さんは、人見知りで引っ込み思案な性格で個人競技に徹し中学から「将棋」に没頭
しますが、将棋道場で対戦する見知らぬオジサンとの対局後の会話が人見知りの性格を
和らげてくれたといいます。20代の鎌田さんは医師となり都会ではなく地方での地域
医療に心血を注ぎました。「キ○○マ事件」もこの頃の楽しい思い出です。30代では
日本で最初のデイケアを始め、40代では仕事の激務からパニック障害に陥りました。
村上さんの20代はNHKの地方局、30代で東京と地方、40代で東京に戻ってから
ニュースキャスターを務めた話を紹介し、今後もお互い佳き年を重ねたいと誓い合う。