(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。
(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2014年3月24日
3月23日 第101回放送
「東日本大震災」を機に歌への想いが変わった歌手は少なくありませんが普天間かおり
さんもその一人。ましてラジオの仕事で10数年間毎週通っている福島は第二の故郷。
奇しくも、当番組スタッフが制作し放送した特別番組の会場『おだがいさまセンター』
とのつながりも深いシンガーソングライターの普天間かおりさんを迎えての鼎談です。
普天間さんは、名前が示すとおり返還問題で揺れる沖縄の普天間基地の側で生まれ育ち
生家は琉球王朝の流れを汲む家系とか。沖縄民謡と舞踊を得意とする祖母の影響を受け
3歳から歌い始めて小学生の頃には既に地元で音楽活動を始めています。デビュー準備
のために高校2年の時に上京し、その後デビュー。雄大にして繊細な歌唱力で、自分の
ルーツとなる沖縄音楽に独自の解釈を加えて歌い継ぐ特有のスタイルや、あたたかさを
醸しだす彼女の手による楽曲の世界観が支持されているアーティストです。普天間さん
は3月11日生放送中に震災に遭遇、男性アナウンサーと共に「落ち着いてください」
「高台に避難してください」と必死で呼びかけたといいます。それから3日後に帰京し
音楽の無力さに戸惑い苛立ちを覚えながら作った作品が『Smile Again』。
「ゆいまーる」は沖縄の言葉で、結びつきや助け合いを意味しますが、「戦後苦しみな
がらも力強く生きてきた沖縄の生まれだから、被災地への想いもひときわ強いのかも」
という彼女。震災後早々に支援プロジェクトを立ち上げて避難所で炊き出しをしながら
ライブやチャリティーコンサートもしました。「富岡町復興応援ソングプロジェクト」
が発足し、原発事故で見学が制限されている富岡町の桜の名所・「夜の森公園」をシン
ボルとしたCD『桜舞う町で』を発売。桜を保全するためのチャリティーCDです。