(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。
(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2013年11月18日
11月17日 第83回放送
鎌田さんと村上さんは共通点も多い反面、相違点もあります。だから二人はお互い佳き
パートナーと認め合っています。私生活において「趣味は鎌田實です!」と言い切る妻
がいる鎌田さんは本当に果報者です。きょうのテーマは「パートナー」です。
男性の運気を上げる女性を「あげまん」といったりしますが、色々と口を出して教育的
指導するようなパートナーはダメで、褒めておだてて頭に乗らせて、錯覚を起こさせる
くらいがいい「世の中の半分は、錯覚から好結果を生んでいるんだから」と鎌田さん。
褒めてパートナーの価値を認めるという話から、認知症の患者さん達にバリデーション
というケア・テクニックが取り入れられています。バリューというのは価値。認知症の
人も価値ある人って考えていい点を褒める。すると迷惑行為などが減ってその人が持つ
残された部分が生き生きと出てくるというケア方法です。褒めて相手の能力を引き出す
ことは、職場でも学校でも施設でもどこでも可能なことです。パートナーが失いかけた
自信を呼び覚ますために亡夫が一役買った逸話を紹介。陸前高田市の訪問看護師Kさん
夫を津波に奪われた哀しみに浸る間もなく、避難所で介護の必要な人のケアが続き疲労
がピークに達していたある日、交通事故で右腕失うという惨事に遭遇しますが、亡夫が
残した携帯電話の点滅するピコピコランプから「困っている人に対し出来ることがある
のだからガンバレ!」と読み取り、多くを失う中で今も夫がそばに付いていると実感。
その他、10年になる「がんばらない介護生活を考える会」の活動や、どんな人の悩み
でも受付ける「よりそいホットライン」0120-279-338を紹介します。
そして、ラジオはいつでも傍らに寄り添う聴取者のパートナーであることを望みます。