(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。
(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2013年8月13日
8月11日 第70回放送
高校生の鎌田さんが夢中になった「本」は、ドラマ化され、感銘を受ける物語となりました。
がんの一種「軟骨肉腫」にかかり21歳で生涯を閉じた大島みち子さん(ミコ)と恋人の河野
實さん(マコ)との往復書簡は『愛と死をみつめて』と題しミリオンセラー本となり、その後
ドラマや映画になりました。最初にTBSテレビでドラマ化されたときのヒロインを演じたの
が大空真弓さんで、鎌田さんは大ファンになったそうです。今回のゲストは大空真弓さん。
スタジオに現れた73歳の大空さんは元気そのものに見えますが、妊娠7ヶ月の早産でこの世
に生を受けた瞬間から病院とのつながりは深いという大空さん。出生届と死亡届を同時に出さ
れたかもしれない状況下で誕生したので、子どものころから病気ばかり。そのため病院や医師
には抵抗感が全くないといいます。そのお陰もあり、定期的に検査をしていたので1998年
「乳がん」が見つかり、2001年と翌年に「胃がん」の手術。2003年からは3回に渡り
「食道がん」の手術をうけています。大空さんは「私の場合は転移ではなく原発がん。またま
た内視鏡を使った粘膜切除で乗り切った。そういう切除を6回もやってくださった先生には感
謝。私は先生に恵まれた」と。更に「命は授かったもので、自分一人で元気に生きて来たわけ
ではないと思っているので、死は怖くない」と言い切る無欲恬淡な人です。その背景には豪放
磊落な父親と、菩薩のように優しかった母親、更に父親の愛人達のエピソードは秀逸です。
そして、蒸し卵のお土産を持参した大空さん。虚弱児だった子どもの頃から、死にかけた命を
救ってくれた玉子は大好物。なので葬儀は前代未聞の「玉子葬」にするそうです。葬儀の参列
者は、心を込めて茹でるか蒸した玉子を1個持参し、祭壇の前に置き、献花ならぬ「献玉子」
をして、拝んだ後は前の人が置いていった玉子をお持ち帰りいただくという「玉子葬」です。
参列者は、お浄めの塩と共に玉子を1つ持ち帰り、大空さんを偲びつつ食べて欲しいとか。