(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。
(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2013年6月11日
6月9日 第61回放送
戦争の犠牲者や災害の被災者、あるいは急速な社会の変化に傷つけられ苦悩しながらも逞しく
生きる人々の姿をカメラとペンで追い続けている写真家・フォトジャーナリスト大石芳野さん
を迎えて、東日本大震災後から頻繁に足を運び、撮影を続けている福島の現状など伺います。
大石さんは、一貫してドキュメンタリー写真に携わって来ました。ベトナム、カンボジアなど
戦争や内乱の惨状、原発事故後のチェリノブイリでは放射能濃度を計測しながら撮影を続けて
まさに身を挺しての想いが伝わってくる写真集を発表しています。彼女を駆り立てるのは一体
何なのか?大石さんは言います。「先ずは自分が知りたい!そして、被写体となった人々の怒
りや哀しみを感じたら、写真を見る人に、彼らの怒りや哀しみとしてそのまま伝えたい」と。
「写真はある瞬間を切り取ったもの。静止画だから音もない。動画に比べ情報量も少ないが、
逆に動画のように目移りしないから、自分の想像力が生きる。写真と向かい合う中で、見る人
が想像を巡らせて欲しい、記憶に留めてほしい!」ともいいます。
話題は、大石芳野写真集『福島FUKUSHIMA 土と生きる』(藤原書店)に移ります。
大石さんは、震災後の2011年5月から福島県の各地を歩き、家族を、家を、故郷を失った
人々を訪ねて、その姿を撮影してきました。228点のモノクロ写真を1冊にまとめました。
鎌田さん曰く「圧巻のルポルタージュだ!」。無人となった20キロ圏内の警戒区域を歩き、
牛を育てる人の苦悩に寄り添い、田畑を奪われ、打ちのめされ、それでも生きていく人たちと
真っ正面から向き合う彼等の眼差しが、たくさんのことを教えてくれています。震災後に誕生
した小さな命を撮り続け、希望の象徴である子どもたちの未来を守らねばと意を強くします。