(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。
(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2013年2月 5日
2月3日 第43回放送
鎌田さんがよく口にするのは「がんばらない」と「だいじょうぶ」。「大丈夫。」を口癖にする
小児科医の細谷亮太さんをゲストに迎えて、含蓄ある『ダイジョウブ』鼎談をお届けします。
細谷亮太さんは『聖路加国際病院』の小児科医として40年間一貫して小児がんの子供たちの
治療にあたってきました。そして、65歳となり昨年暮れで『聖路加国際病院』を定年退職し
ましたが、同病院と生まれ故郷の山形県河北町の『細谷医院』にも通勤する現役の小児科医。
のどかな山形の田舎町で町医者の息子として生まれ育った細谷さんは、野山を駆け巡った幼少
年期の貴重な体験があり、そのことが小児科医の道を選ぶ要因のひとつになったそうです。
また、90歳まで診療を続けた父親の姿や暮らしぶりから受けた影響についても語ります。
「父からの唯一の教えは、鼻のかみ方だった!」といいながら、言葉や態度で多くを学んだ
ことがうかがえます。亡き父の「医師の仕事は、患者さんの苦しみをとってあげること」も。
細谷さんの口癖「大丈夫。」には句点の「。」が付きます。診察を終えた病気の子供たち一人
ひとりに必ずそのひと言を添えて励まします。「大丈夫。」は、祈りに似た気持ち、細谷さん
自身のおまじないでもあり、Let It Beでもあり、ケセラセラでもあり、それは長年
小児がんの子供たちの「いのち」と向き合い続けてきた、細谷先生らしい励ましの言葉です。
自分が泣き虫医師であることや、高校生のころから続けている俳句の作品も紹介します。