(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。
(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2012年12月25日
12月23日 第37回放送
「昔から語り継がれている『昔話』には、忘れられない宝物があるので番組でも是非一度!」
という手紙をいただきました。昔話を聞きながら寝かしつけられた鎌田さんと、昔話研究家
を自称する村上さんも"昔話いいね!"ということで、今回のテーマは『昔話』です。
村上さんが見つけた雑誌の『大人が読みたい昔話』(三栄書房)によると「五大昔話」とは?
「浦島太郎」「桃太郎」「花咲か爺さん」「猿蟹合戦」「舌切り雀」とか。
他にも「金太郎」「カチカチ山」「こぶとり爺さん」「かぐや姫」等々いずれも、日本人好み
の勧善懲悪の物語がいくつも頭に浮かびます。寝ながら聞いたり、教科書で読んだり、音楽
の授業で歌ったりして大方のオトナなら、おおまかなストーリーは覚えています。
そんな「昔話」を読み直してみると、例えば「花咲か爺さん」で欲張りな隣の爺さんは殿様
を灰だらけにしてしまい「打ち首」になる本当はコワイ話です。でも世の中のお母さんは、
「打ち首」まで読まずに子供を寝かしつける術を知っていたのでしょう。
また、柳田國男の『遠野物語』が世に出て百年の2010年に当地で記念講演をした鎌田さん
が現地で仕入れてきた遠野民話の「オシラサマ」や「ザシキワラシ」の一部を披露します。
一方、村上さんのお父さんは物語を作るのがうまく、信夫少年は聞くのが楽しみだったとか。
和尚さんからおはぎを届けるように言われた小僧さんの「ぽいとこせ」の一節を語ります。
更に後半では、番組の一部を下記の「ストリーミング」で毎週聞いて冒頭の手紙をくださった
札幌市の教頭先生・北岡隆行さんが電話で登場。「学校には笑いとユーモアが必要」と説き、
「桃太郎」を例にとり「昔話は格好の教材」とクラスで実践した経験を披露します。