(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。
(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2012年10月 2日
9月30日 第26回放送
"絵本は人生で三度読むべき"と作家・評論家の柳田邦男さんは提唱しています。幼い時、
親になった時、人生の後半に差しかかった時の3回です。絵本は読み返すたびに新鮮な感動
を呼び覚まし、心を豊かにしてくれます。絵本は決して子どもだけのものではないのです。
今回のキーワードは「絵本」。絵本好きな鎌田さんと村上さんが選んだ絵本を紹介します。
まず、鎌田さんの推薦する絵本は、内田麟太郎さん作『とうさん』(ポプラ社)。
新しい父親を"おとうさん"と呼べなくて"おじさん"と呼んでいる少年が主人公です。
少年が"おじさん"と呼ぶたびに、父親の緑が濃くなり、河童に近づいていく・・・。やがて
少年は気づきます。思わず泣ける作品。心が温かくなった時にも涙が出るものです。
2冊目は、村上さん推薦の長谷川義史さん作『おかあちゃんがつくったる』(講談社)。
"あれ、こうて"とボクが言うと、"そんなん、つくったる!"と、なんでもミシンで作って
しまうおかあちゃん。でも、おかあちゃんのミシンでは作れないものもあるんです。
せつなくて、あたたかくて、でも笑える、いとおしい家族の物語です。
3冊目は、鎌田さん推薦のはたよしこさん作『ぼくをだいて』(偕成社)。去年9月、南相馬
の図書館で子どもたちに読み聞かせした時の感動のエピソードをまじえて紹介します。
4冊目は、村上さんが一目惚れした小寺卓矢さんの写真絵本『森のいのち』(アリス館)。
「森に息づくいのちの繋がり」をテーマに北海道や本州の森林風景を撮影している写真家で
いのちがいのちを生み出すということを伝える写真絵本です。そして、最後は二人が薦める
田島征三さんの『とべ バッタ』(偕成社)。元気と勇気がわいてくる絵本です。