(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。
(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2012年8月15日
8月12日 第19回放送
お盆休みにお墓参りをする人も多いでしょう。子どもの頃はお墓が怖かったけれど、いまは
オヤジに話しかけたりしている自分がいてお墓が清々しい気持ちになる場所に変ったという
村上さん。一方、鎌田さんは毎朝コーヒーを仏壇に供えて亡き岩次郎父さんを偲んでいると
いうことで、今回のキーワードは昔の記憶を追う、過去を偲ぶ「追憶」です。
27年前の1985年8月12日、520人の犠牲者を出した日航ジャンボ機墜落事故が発生。
犠牲者の中には"九ちゃん"の愛称で親しまれた歌手の坂本九さんも含まれていました。
スタジオには、坂本九さんの長女で歌手の大島花子さんを迎えて、九ちゃんを偲びます。
『上を向いて歩こう』『見上げてごらん夜の星を』『幸せなら手をたたこう』など数多くの
ヒット曲を放ち、俳優やテレビの司会者としてもその非凡な才能を発揮して活躍中でした。
私生活でも2女児に恵まれ幸せの絶頂期にあり、43歳の働き盛りの大黒柱を突然失った
大島家(九ちゃんの本名)は一転して不安に満ちた真っ暗な家になったといいます。
11歳だった花子さんが感じた当時のことやその後の苦悩などを語り、不慮の事故で親族を
失った遺族ならではの想いや言葉、歌が震災後の被災地訪問に役立っているといいます。
また、村上さんが紹介するもう一つの「追憶」に関するエピソードは俳人の金子兜太さん。
金子さんは、仏壇の前で手を合わせ、今は亡き友人・知人・戦友の名前と顔をひとりずつ
思い浮かべて偲んでいるそうです。お盆の期間、人それぞれの追憶の仕方があります。