浜美枝のいつかあなたと

毎週日曜日
 9時30分~10時00分
Mr Naomasa Terashima Today Picture Diary

寺島尚正 今日の絵日記

2025年3月31日 今年も咲いた

気象庁は、3月24日午後、「東京でサクラが開花した」と発表した。

3月24日の東京都心午後2時までの最高気温は19.1度と、4月中旬並みの暖かさとなった。午後2時ごろには、気象庁の担当者が東京のサクラの開花の目安となっているソメイヨシノがある千代田区の靖国神社を訪れ、観測を行った。

5輪から6輪以上の花が咲いていることが開花の基準だが、観測の結果、6輪咲いているのが確認できたため、「東京でサクラが開花した」と発表した。

東京のサクラの開花の発表は平年と同じで、2024年より5日、早くなっている。サクラは1週間から10日ほどで満開となる見込みだ。

サクラの開花は、「休眠打破」と呼ばれる花芽(かが)の成長を呼び起こす冬の寒さと、春先の暖かさがはっきりしていることで早まるという。

昨シーズンは暖冬で「休眠打破」が進まず、2024年春はサクラの開花が遅れたが、今シーズンは去年12月から1月前半にかけて寒気の流れ込みが多く寒い冬となった。

ところで、サクラの開花については最高気温や平均気温を使って予想する簡易的な手法もあるというのをご存知だろうか。

「600度の法則」と「400度の法則」である。

いずれも、2月1日からの日中の最高気温を足し合わせて400度や600度を超えればサクラが開花するとされているものだ。

今シーズンはどうだったのか。個人でデータを検証してみると、2月1日から

東京で開花宣言があった前日までの最高気温を加算してみると「672.7度」

600度説で行くと「3月20日」には超えていた。少し前には東京の開花予想が

3月20日といわれていたのは、最高気温予想から言われていたということが改めて理解できる。因みに、前年2024年の気温を調べてみた。データを600度の法則で見ると「3月18日」に600度を超えていた。桜の開花日を当てるには、気象会社が独自の推察を加えないとならないのが見えてくる。

勿論、これらの法則は、一つの目安として使われているのは理解している。

自然というのはわれわれが解明できていない様々な条件の下で生を営んでいるということを、桜の開花からも強く感じる。同時に、一所に咲く数本のソメイヨシノの咲き方が違う事に、個性というものを気づかされる。

人々の心を和ませてくれる桜から、今年も様々な事を学んでいる。

アメリカの首都ワシントンでは、100年以上前に日本から贈られた3800本の桜が28日満開を迎えているという。オハイオ州から訪れたという女性は「映画の一場面かのような光景。天気も良くとても楽しんでいる。アメリカと日本の絆と互いを受け入れ合える関係が続くよう願っている」と話していた。



初桜 折しもけふは 能日(よきひ)なり  松尾芭蕉

今年も咲いた
今年も咲いた

心和む一時
心和む一時

春の佇まい
春の佇まい

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