寺島尚正 今日の絵日記
2025年1月27日 ご注意下さい
週末、スーパーで買い物をしていると、あるポップに目がとまった。
「今年の節分は2月2日です」
節分といえば2月3日」と認識していた人がほとんどのはずである。
調べてみると、
節分の日付は、1985年から2020年までの間36年間は「2月3日」だったが、4年前の2021年は「2月2日」だった。
(小生4年前をすっかり失念)そして、今回4年ぶりに「2月2日」となっているという。
節分の日がずれるのは、どんな理由からなのだろうか。
国立天文台の「暦要項」によると、今年は地球と太陽の位置関係などから
「立春」が1日早まり、立春の前日とされる「節分」も例年より1日早い2月2日になる。
私達は「1年は365日」と捉えているが、真の1年は、
地球が太陽を回る運動、つまり季節の巡りこそが真の1年。1太陽年(地球が太陽を1周する時間)は暦の1年ではなく、およそ365.2422日、365日+6時間弱なのである。
地球が太陽の周りを公転する周期は365日より約6時間弱長いことから、立春と決められた位置に到達する時刻は毎年少しずつずれていく。
これを「閏年」を設けて調整しているが、ずれは完全にはなくならない。
このため、立春点の通過時刻も変動する。
1年ごとでは1太陽年365.2422日と1年365日の差(約6時間弱)ずつ遅くなる一方、閏年には4年前より少し早くなる、というパターンだ。
今年は立春が1日早まるのに伴い節分も早まるということなである。節分は来年3日に戻るが、4年後の2029年には再び2日となり、その後も4年周期で2日が節分となる。
さらに30年余りあとの2057年と2058年には2年連続で2日が節分となるなど、今世紀の末にかけて1日早まる頻度が高まるということだ。
近年節分行事は「豆撒き」と「恵方巻き」である。
恵方巻きは恵方に向かって無言で巻物を頂く事。
今年の恵方は「西南西」
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歩道脇の植え込み、山茶花の眩しい赤が足を止めさせている。
敷松葉 節分さむき 日なりけり 久保田万太郎
- 1月20日
- 1月27日