浜美枝のいつかあなたと

毎週日曜日
 9時30分~10時00分
Mr Naomasa Terashima Today Picture Diary

寺島尚正 今日の絵日記

2024年9月9日 あんまんを考える

9月に入っても、連日の残暑。
冷房を切ることも出来ず、いつになったら秋が訪れるのかとぐったりの毎日である。
週末土曜に近くのスーパーをのぞいた。
そこに「秋」存在しはじめていた。
入り口から店内を進むと「肉まん・あんまん」販売コーナーを発見。
近頃は、「ピザまん・カレーまん」も人気と見えて、大量に陳列されている。
コンビニに行けば1年中販売しているところもあるイメージだが、スーパーで見かけると季節を感じる。

ところで、あなたは「あんまん」を食するとしたら、「こしあん」だろうか、「粒あん」だろうか。
山崎パンのホームページを見ると、「具たっぷり・肉まん・あんまんつぶあん(4個入)の説明に「小豆の風味豊かなつぶあんをたっぷり包んだあんまんと肉まんのセット。西日本を中心としたエリアで販売」、
一方「具たっぷり・肉まん・あんまんごまこしあん(4個入)の説明にはごま風味のなめらかなこしあんをたっぷり包んだあんまんと肉まんのセット。東日本を中心としたエリアで販売」とでている。

3年前のデータではあるが、ヤマザキは関東が伊勢崎工場の製餡ライン、関西は香川製餡事業所と、主に2つの拠点を構えてあん製造を行なっている。
あんパンではあるが、こんなデータを見付けた。
あんぱん(こしあん製造)は、東日本で66%  西日本で34%
小倉ぱん(つぶあん製造)は、東日本で36%  西日本で64%

どうやら中京エリアを境に、東日本は滑らかな食感で上品な味わいの「こしあん」、西日本は小豆の粒感と風味がストレートに伝わる「つぶあん」の製品が好まれているようである。

また、コンビニエンスストア大手のセブン―イレブン・ジャパンは、過去に、店頭販売している「あんまん」のつぶあんとこしあんの境界線を紹介している。
それによると、東日本を中心に販売している「ふわっふわ×濃厚ごまこしあん」と西日本が中心の「ふわふわ×つぶつぶつぶあんまん」の分布を紹介。
地図によると富山県、長野県、静岡県より東がこしあん、石川県、岐阜県、愛知県より西がつぶあんとなっている。

ところで、こしあんと粒あん、味や甘さに違いはあるのだろうか。
酒まんじゅうの角田製菓のホームページを参照すると
「こしあんとつぶあんは同じ小豆から作られているが、より甘さを感じるのは砂糖が多く含まれているつぶあんです。つぶあんは小豆の粒を噛んで味わうため、舌の中で甘さを感じる味蕾(味覚の受容器)の部分にしっかり届くので、つぶあんのほうが甘さをより感じられます。こしあんは粒がなく、クリーミーで口溶けがなめらかな食感であまり噛まなくても食べられるため甘さを感じないまま食べることになります。こしあんに比べるとつぶあんは小豆の粒がしっかり感じれることから、食べごたえがあるので食感も楽しむことができます」とある。
小生、正直にいえば、そこまで味わって食したことがなかった。
何よりあんまんは、火傷に注意しながらいただく場合が多いから。
冷めると急速に硬くなり蒸す意味が薄れてしまうのだ。
今度食するときは餡をしっかり味わってみようと思った。


あんまんを考える
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