寺島尚正 今日の絵日記
2024年9月2日 防災の日
こちらを記している9月1日午後5時半、浜松町は雷雨である。
豪雨で東京タワーが白く煙り、光ったかと思うと暫くして「ドーン」と腹に響く雷の音がしている。
関東に湿った空気が流れ込み続けている証拠だ。
今、携帯の速報で「東海道新幹線全線で運転再開へ午後6時頃から臨時列車」と来た。
先月末から台風10号に振り回された。
台風の影響で全国的に雨風が強まり、これまでに6人が死亡、127人がけがをし、1人の行方がわからなくなっている。
徳島県上板町では住宅の2階の屋根が崩れ、80代の男性が巻き込まれて死亡した。
福岡県築上町では川の様子を見に行った80代の男性が遺体で見つかった。
佐賀県鹿島市では神社の参道で80代の男性が意識のない状態で倒れていて死亡が確認された。
風にあおられて転倒したとみられる。
哀悼の意を表すると共に、怪我をされた方にお見舞いを申し上げる。
台風10号は、9月1日正午に熱帯低気圧に変わったが、東海や近畿、関東で大気の状態は非常に不安定が続き局地的に激しい雨が降るおそれがある。
熱帯低気圧による雨雲が発達していて、静岡県熱海市網代では72時間で、平年の8月1か月分の3倍以上に達する654ミリの雨が降ったほか、神奈川県海老名市では72時間で平年の8月1か月分のおよそ2.7倍となる444.5ミリの雨が降り、いずれも1976年に統計を取り始めて最も多くなった。
降水量がとんでもないので、各地で土砂災害の危険性が高くなっていて、神奈川県と静岡県では土砂災害警戒情報が発表されている。
暖かく湿った空気が流れ込み続けるため、2日にかけて東海や近畿、関東では局地的に雷を伴って非常に激しい雨が降るおそれがあるのだ。
2日昼までの24時間に降る雨の量は、多いところで関東甲信100ミリと予想されている。
広い範囲で地盤が緩んでいるところや水位が高くなっている川があり、今後少しの雨でも災害の危険度が急激に高まるおそれがあるという。
ところで、今回各地に警報や警戒レベルなど災害情報が頻繁に出された。
我がスマートフォンには気象系のアプリを入れておいた。
するとかなり正確に豪雨速報や速報が入ってきて役に立った。
専門家は「台風の位置や勢力に注意を向けるのではなく、雨に関して言えば台風から離れているから安心というわけではない。
熱帯低気圧に変わるから影響がなくなるわけでもなく、大雨が降ると災害が起きるおそれがあることに変わりはない」として自分の住んでいる自治体に大雨警報などが出ている間は最新の気象情報や防災情報を確認するよう呼びかけた。
また、各地で道路の冠水が起きている中、車で通行を試みる様子がみられるとして「車などが流されるのかどうかは水深だけでは決まらず、水の流れる速さも関係しているが、運転中の判断は難しい。『通行できる』と判断してしまうと、そのまま流されてしまい命を落とすとこともある。」と指摘している。
「これまでも大丈夫だったし自分だけは平気だろう」という正常性バイアスが誰にでも働く事を肝に銘じて、早めの避難や慎重な行動を心がけていこう。
今シーズン、台風は10個。
今回の10号が近海の水温を下げて、これから日本に近づく台風があったとしても、勢力が弱まる事を祈りたい。
近くの公園ではミンミンゼミやクマゼミが鳴き、向日葵がまだ元気である。
地震に台風、私達は備えられる事は準備しておかねばならない。
台風が行けば、又残暑に閉口する日々が来るのだろう。
しかし、あと半月もすると、彼岸花の季節になる。
時は流れているのだ。
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