寺島尚正 今日の絵日記
2024年8月19日 夏に似合う色
非常に強い台風7号は16日、伊豆諸島を暴風域に巻き込みながら北上し、16日夜に千葉県に最接近した。
関東では、千葉県を中心に大雨となり、強風によるけが人も出たものの、死者が出ず、まずは自治体の職員、ほっとしていることだろう。
気象庁によると、中心付近の最大風速は45メートル。
16日夕には千葉県鴨川市や君津市で、1時間降水量30ミリ超の激しい雨が観測された。
台風による強風で負傷者が出た。
川崎市高津区の40歳代男性が16日、強風で閉まった玄関ドアに左手を挟まれ、中指を切断する大けがを負った。
神奈川県藤沢市や茨城県笠間市でも、70歳代の男女2人が強風で転倒し、額に軽傷を負った。
暴風の被害としては、16日午前、東京・大田区西六郷でコンクリート製の電柱が地上3メートルから4メートルほどのところで折れているのを通行人から聞いてかけつけた警察官が確認した。
電柱は高さおよそ7メートル、太さが直径およそ20センチで、道路と歩道の間の花壇付近に立っていたが、途中で歩道側に折れて近くの電線にもたれかかった状態になっていた。
けが人はいなかった。
大田区では、暴風警報が発表されていて、NTT東日本は劣化していた電柱が強風の影響で折れたとみて調べている。
現場はJR蒲田駅から南に1キロメートルほど離れた住宅が密集する地域だという。
千葉県や県内の市町村によると、台風7号の影響で各地倒木や一時的な道路の冠水、学校のガラスが割れるなどの被害があったが、けが人や住宅の損壊など大きな被害はなかったという。
交通機関も運休や欠航などが相次いだ。
東海道新幹線は16日、東京―名古屋間を終日運休とし、名古屋―新大阪間も本数を大幅に減らした。
東北・上越・山形の各新幹線も、16日午前11時頃から一部列車の運転を取りやめた。
空の便も影響を受けた。
16日は羽田・成田発着の国内線と国際線計654便が欠航となったが、17日も計76便が欠航予定で、乗客に影響した。
レジャー関係施設には痛手だ。
南房総市白浜町の「名倉海水浴場」では砂浜に大量の海藻が打ち上げられ、17日は遊泳禁止にして営業を取りやめた。
市によると台風による高波の影響で、この海域に多く繁殖している「かじめ」という海藻が流されてきたとみられるという。
市内の海水浴場の営業期間は18日までで、ほかにも海藻が漂着して遊泳できないところがあるといい、市は業者に依頼して撤去を進めることにしている。
関係者は、この夏南海トラフ地震の臨時情報や酷暑の影響で、お盆に入ってからの客足が例年の半分。
この台風がさらに痛手と語った。
千葉県浦安市の「東京ディズニーランド」と「東京ディズニーシー」は、本来夜9時までを午後3時で閉園。
ショーやパレードも中止となったという。
地震に加えて台風の影響でお盆休みの予定を変更した方も少なくないだろう。
命の最優先を考えて、地震や台風にこれからも備えていきたい。
17日土曜はジリジリする暑さとなった。
セミの鳴き声も減っている。
しばらく残暑は続き、エノコログサも元気ではあるが、時折吹く微かな風に秋の気配を感じる時はすぐそこ迄来ているのだ。
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