浜美枝のいつかあなたと

毎週日曜日
 9時30分~10時00分
Mr Naomasa Terashima Today Picture Diary

寺島尚正 今日の絵日記

2024年7月8日 古川増水

7月6日土曜、八王子で一雨有った後、スマートフォンに気象情報が届いた。
「7月6日17時45分 気象庁発表 港区に気象警報が発表されています。
 〔港区〕発表中の警報 洪水 発表中の注意報 大雨、雷 」
その20分前には
「7月6日 16時40分  東京都港区 猛烈な雨(80ミリ毎時以上)の予測をお知らせします 」
と来ていた。
関東では日中の気温の上昇と暖かく湿った空気の影響で大気の状態が非常に不安定になり、東京と埼玉で激しい雨が降ったようだ。
平日暮らしている港区で「私の生活範囲に「川」などあったろうか・・」
確かに、浜松町から見た方面に進んでいくと、屋形船などが係留されている川がある。
あそこだろうか・・。
数時間後のニュースで正確な情報を知ることになるのだが大雨の影響で東京港区を流れる古川の四ノ橋観測所で、大雨の影響で午後5時半に氾濫危険水位を超えたが、午後5時40分すぎに氾濫危険水位を下回ったという。
都内を流れる神田川でも、飯田橋観測所で午後6時20分に氾濫危険水位を超えたが、午後7時前に氾濫危険水位を下回った。

古川はJR渋谷駅前の新渋谷橋を上流端とし、渋谷区、港区内を流下してJR浜松町付近で東京湾に注ぐ二級河川。
流域面積は22.8km2、総延長は6.8kmであり、渋谷区と港区の区界である天現寺橋を境に、上流2.4kmが渋谷川、下流4.4kmが古川と呼ばれている。
今回、渋谷の大雨でマンホールの穴から水が吹き出すほどの雨量だった為河川に流れ込む量も驚くほどだったのだろう。
さらに昭和34年に国内で最大の高潮被害をもたらした伊勢湾台風と同規模の台風が東京湾に最も被害をもたらすコースで進んだ時に発生する高潮に対して、安全であることを目標に防潮堤の整備や河床掘削を実施しているとある。
未だ対策中なのだ。
想定外の雨量や高潮に見舞われた場合には、避難一刻も早い避難が必要である。
「高層階に住んでいるから大丈夫」は生活品や水没しなくとも、停電に見舞われれば、エレベーターなど生活自体が難しくなる。ましてこの時期、エアコンが動かない、水が供給されないとなると命に関わる。
水害の正しい知識が必要だ。

ところで、「記録的短時間大雨情報」をご存じだろうか。
こちらは、「数年に1度しか降らないような危険な雨を観測、解析した時、災害の危険性が高まっている」と警戒を呼び掛ける情報だ。
発表される基準となる雨量は都府県ごとにことなるが、だいたい100ミリ前後の猛烈な雨である。(栃木県は110ミリ)
短時間にかつてない程の猛烈な雨が降ることにより、命に危険が及ぶ災害発生の危険度が急激に高まる恐れがあるので、この情報が出された場合には、市町から発表される避難情報等を確認し、直ちに適切な行動をとった方が良いとされる。
周りの状況を確認し、避難場所への避難がかえって危険な場合は、少しでも崖や川から離れた建物や、少しでも浸水しにくい高い場所に移動するなど、身の安全を確保しなければならない。
少なくとも、自分が暮らす回りにはどんな災害の可能性があるのかを確認しておきたい。
熱中症、水害・・自然は、恵みをもたらす一方で人間に試練を与える存在である。


古川増水
古川増水

水口上限近づく
水口上限近づく

古川通常に戻る
古川通常に戻る

通常の排水口
通常の排水口

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