寺島尚正 今日の絵日記
2024年5月27日 美容柳麗しく
街を歩くと、紫陽花が色を濃くしてきた。
加えて「黄金色の花」が目立つ様になってきた。
山吹にしては、花が大きく、長い雄しべが沢山ある。
調べてみると「ビヨウヤナギ」と判明。
ビヨウヤナギの特徴は、多数に突き出す雄しべである。
花の姿が美しく葉がヤナギに似ていることから「ビヨウヤナギ(美容柳)」、また雄しべが非常に目立つことから「キンシカイドウ(金糸海棠)」とも呼ばれる。
花期は6月中旬から7月中旬と出ている。
ビヨウヤナギとそっくりな花にセイヨウキンシバイがあるという。
両者の違いはオシベの先の葯の色。
ビヨウヤナギは黄色から白。
セイヨウキンシバイは赤橙色。
また、雄しべの伸び方もビヨウヤナギがカールして上を向くのに対し、セイヨウキンシバイは直線的に伸びる。
ううむ、ややこしい。
一方、ヤマボウシも姿を見せ始めた。
これまた、ハナミズキと似ている。
ヤマボウシは中国、朝鮮半島、日本の本州から琉球列島に分布し、江戸時代には欧米へ渡り観賞樹木として栽培されている。
同じ属のハナミズキに比較すると開花時期が遅く、葉が出たあとに枝先に開花するので華やかさは少ないが、梅雨どきの花木としては価値が高い存在だという。
花のように見えるのは、本来の花弁ではなく、ハナミズキと同様、総苞片(花のつけ根の葉)だ。
そのため比較的花の観賞期間も長いのが特長とある。
ヤマボウシ(山法師)の名前は、4枚の白い花びらが、白い頭巾をかぶった法師(僧兵)に似ていることに由来するのだそうだ。
花を見付けたとき「これは何という花かしら」そう思うのも悪くはないと思った。
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