寺島尚正 今日の絵日記
2024年2月26日 沈丁花咲く
3連休最終日の日曜、東京は冷たい雨が降っている。気温は4度。
少し早い菜種梅雨なのだろうか。
雨が降ると花粉の飛散量は少なくなるはずだが、症状として目が痒くなる私は、今日に限っては治まらない。
部屋を整理しているのでハウスダストかもしれない。
東京都は、2月9日(金曜日)をスギ花粉の飛散開始日として確認した。
昨年(2月10日)より1日早く、過去10年平均(2月15日)より6日早い飛散開始日である。
花粉が多く飛ぶのは、空気が乾燥していて風が強い日、雨上がりの翌日、気温の高い日が2~3日続いた後、晴れていて気温が高い日、等と言われる。
花粉の飛散ピークとなる時間帯は、天候や地域によって異なるが、一般的には1日2回ピークがやって来る。
1回目は、早朝に山などから飛散した花粉が都市部に流れ込む、午前中から昼過ぎにかけて。
2回目は、気温が低下して空気の対流が起こり、上空の花粉が落ちたり、地面に落ちていた花粉が舞い上がったりする夕方だという。
また、花粉は春に飛んでいるイメージを持っているが、日本では一年中花粉が飛散しているとのこと。
地域によって多少の違いはあるが、1月から6月頃にハンノキ、スギ、ヒノキなど。
4月から10月頃にイネ。
8月から12月頃にブタクサ、ヨモギ、カナムグラなどが飛散する。
日本で確認されている花粉アレルギーは約60種類以上ある。
スギやヒノキの花粉が一般的だが、それ以外の季節に花粉症の症状が出ている人は、他の種類の花粉アレルギーを持っている可能性がある。
一方、アレルギー症状には、ハウスダストが原因の場合もある。
日本耳鼻咽喉科学会が2019年に行った「鼻アレルギーの全国疫学調査」によると、ハウスダストなど、年間を通じて屋内の空気中に漂う物質にさらされることで起きる「通年性アレルギー」をもつ人は24.5%。
全国で約4人に1人が悩まされていることが分かっている。
ハウスダストとは、家の中のチリやホコリの中でも特に1mm以下の目に見えにくいサイズの物のことをいう。
目に見えないくらいに小さくて軽いハウスダストは、部屋の中で舞い上がって空気中を漂っており、人が吸い込んだりしやすい。
ハウスダストの中には、多くのアレルギーの原因となる物質(アレルゲン)が混在している。
ダニ、ダニの死骸やフン、カビ、細菌、繊維くず、人間の毛髪、ペットの毛、フケ、皮膚片、食べかす、花粉、土や砂ぼこり、排気ガス、タバコの煙など様々だ。
またハウスダストが原因で起こるアレルギーのことを「ハウスダストアレルギー」という。
症状は、アレルギー性鼻炎(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)アレルギー性結膜炎(目のかゆみ、充血、ゴロゴロとした違和感、涙目、痛み)その他、皮膚炎、気管支喘息もでるという。
私はどうもハウスダストのアレルギー症状のようである。
ベランダの「沈丁花」が咲き始めた。
花言葉は「永遠」「不死」「不滅」「栄光」。
これらは沈丁花が常緑樹で、瑞々しさを感じさせる葉をつけることに由来している。
沈丁花は良い香りがする。
香りは、個人的な感想になるが、濃厚で酸味や甘味苦みといった様々な香りが複雑に混ざり合っていて、和の雰囲気を味合うことができる。
沈丁花は三大香木の1つだ。三大香木は「沈丁花」、「梔子(クチナシ)」、「金木犀」とされる。四大香木には、四大香木は三大香木にくわえて、冬の香木である「蝋梅(ロウバイ)」を加えたもの。
その蝋梅が広島県庄原市にある公園で見頃を迎えているという。
花の香りも冬から春へ流れている。
嗅ぎ寄れば月かげみぢん沈丁花 伊丹三樹彦
- 2月19日
- 2月26日