浜美枝のいつかあなたと

毎週日曜日
 9時30分~10時00分
Mr Naomasa Terashima Today Picture Diary

寺島尚正 今日の絵日記

2023年11月6日 半分紅葉 器用でしょ?

11月3日、浜松町界隈では「好きがつながる!もっとひろがる!
浜松町ハーベストフェスタ―浜祭―2023」が行われた。
通称、文化放送・浜祭である。
新型コロナウイルス流行の影響で、4年ぶりの開催。
季節外れの高い気温の中、メイン会場の増上寺境内など、延べ10万4000人が来場されたという。
小生もアナウンサーカレンダーにサインを入れるイベントに参加。
その際、「日曜日聴いてます!浜さんにも宜しく伝えて下さい」と大勢の方にお声掛け頂き、短い時間ではあったが、直接お話が出来たこと大変励みになった。
この場をお借りして御礼申し上げる。

さて、翌日の土曜、我が家では今年春以降、初めて「鍋」を囲んだ。
初鍋はおでん。大根始め、はんぺん、竹輪、巾着餅等、汗をかきながら頬張った。
我が家の鍋は「萬古焼」。35年近く前、三重県四日市市に出張した際、購入した記憶がある。
「丈夫ですよ」と店員が説明していたのを覚えている。
その萬古焼が、今ピンチというニュースを新聞で知った。

三重県によると、萬古焼は国内土鍋生産のうち8割程のシェアを占めている。
特徴は、高い耐熱性で「割れにくい土鍋」として知られているという。
その耐熱性を生み出しているのが「ペタライト」と呼ばれる鉱物。
土鍋の土に混ぜることで耐熱性が高まる。
60年以上前に全国に先駆けて使われるようになり、萬古焼が国内の土鍋の8割を占めるようになったのである。
ある製作所では土鍋の材料の40~50%を占めるペタライトだが、国内では採れないため、アフリカのジンバブエなどからの輸入に頼っている。
このペタライトが、電気自動車の普及によって供給が不安定になっているといいうのだ。
電気自動車によりリチウムイオン電池の需要が高まった影響で、リチウムが含まれるペタライトの需要が急増。
さらにジンバブエの鉱山を中国系企業が買収したことで、2022年の2月に急遽、日本向けの輸出を止めることを告げられた。
リチウムを巡る世界的な争奪戦のあおりを受けたのである。
何とか来年度からはジンバブエの鉱山で日本向けの出荷が再開される見通しだが、値段がこれまでの4~5倍になる恐れがあるようだ。

では、これまで何も考えていなかったのかというと、そうではない。
三重県はペタライトの代わりとなる原料や使用量を減らす研究を10年ほど前から行ってきた。
ペタライトを混ぜる量や、加える物質を変えて土鍋を作り、耐熱性の試験などを行っていた。
これまでの研究では、酸化亜鉛などを1~2%ほど原料に加えることで、ペタライトを使う量を最大で半分ほどに抑えながら、これまでと同じ耐熱性を維持できることがわかっている。
他の企業では、新しいシリカで土鍋を作った。粘土部分にペタライトは一切使われていないという。
我が家の土鍋、長く使っているが、これからも正しく手入れをして、大切に使おうと思う。

街の木々も徐々に紅葉が進んできた。秋が深まっていく。

半分紅葉 器用でしょ?
半分紅葉 器用でしょ?
緑の山に降る落ち葉
緑の山に降る落ち葉
秋ならではの花があり
秋ならではの花があり

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