寺島尚正 今日の絵日記
2023年10月2日 秋が色づく
10月になった。
それにしても今年は暑さが続き、10月になっても、東京の羽田では真夏日を観測し、異例の残暑が続いている。
その一方で、朝晩は大分涼しくなってきた。
先月28日の最高気温は33・2度、最低気温との差は10・3度。
私のまわりでは「疲れる、だるい」という声が増えてきた。
この疲れ、「寒暖差疲労」かもしれないのである。
寒暖差疲労とはどういうものなのか調べて見た。
寒暖差疲労は、体温を一定に保つために自律神経を使い過ぎて、疲労がたまってしまうもの。
1日の中での気温差が7度以上あると特に注意が必要と言われる。
専門家は
「人間は体温を一定に保つようになっていて、大体36度5分ぐらいに保たれる。自律神経によって、暑いと熱を放出し、寒いと血管が収縮して熱をこもらせる。この自律神経のバランスが、温度差が広くなると調整の幅が大きすぎて、急激に体を調節するので、寒暖差疲労が起こる」
と説明する。
「特に去年はコロナで外に出ていなかったこともあり、元々、自律神経の機能が落ちてる人が多くなっているので、寒暖差疲労が起きやすくなっている。今年は特に暑い期間が長いうえに、コロナもあって、自律神経が特に弱っている人が多くなっていると考えられる」
と指摘した。
寒暖差疲労の症状には、倦怠感、頭痛、肩こり、めまい、不眠、さらに「うつ」などの症状がある。
また自律神経は体温だけではなくて、色々な所に影響する。
自律神経のオン・オフが多くなると、体が疲れて倦怠感から始まる。
体温を調節するために筋肉を使うが、筋肉を固くすることによって、体温を閉じ込める役割があるので、寒暖差が大きい日が続くと筋肉が固まって頭痛や腰痛が起き、肩こりが起こる。また自律神経のバランスが全体的に崩れると、めまいや不眠が起きる。
最終的には、集中力の低下や気分の落ち込み、酷くなると「うつ」というような症状に発展していくことが知られている。
さらに、「寒暖差アレルギー」という言葉があるそうだ。
寒暖差疲労には自律神経が関係しているが、自律神経は免疫機能にも大きく影響している。
免疫機能の異常が生じると、アレルギーが起こり、くしゃみとか鼻水といったものがよく起こり、粘膜が過敏になる。
さらに進むと、この時期にコロナやインフルエンザが流行しているのも、自律神経が乱れて免疫機能が落ちて、感染症状を起こしている可能性があるという。
最近疲れているな、肩こりがあるなという人は、ウイルス感染に注意が必要のようだ。
自律神経の調子がベースになっているので、高齢者や体力ない人は自律神経の機能が調整する幅が少ないので寒暖差疲労が起きやすい。
では、寒暖差疲労への対策はどうすればよいのか。
専門家は、軽い運動に加え
●38度~40度のぬるめのお風呂に15分間入り、体を温める。
●寝る前に"白湯"を飲む。
●耳マッサージ
などを勧めている。
体が冷えると体の中心に熱が集まってきて、逆に手足が冷えてしまうことが起こる。
特に暑い昼は、冷たいものを飲んでいることが多いので、内臓が冷えていることがある。
寝る前に白湯を飲んで温度を高めておくと、体の中心が温まり、よく眠れ、リラックスしやすくなる。
さらに、耳はリラックスするために良いツボ。
まず上に引っ張る。次に横、下。強すぎると逆効果になるという。
それからゆっくり5回ぐらい回す。
耳を折り曲げる。5秒ぐらい曲げて、戻す。
リラックス効果が高いので、寝る前などにやると良いようだ。
10月2日の予想最低気温は21度、最高気温が28度。
出来る事はすべて行ってみて、寒暖差疲労を予防しよう。
近所の柿の実が色づいてきた。柿の力も借りようか・・。