寺島尚正 今日の絵日記
2023年7月3日 願いの宿木
2023年も半分が過ぎ、文月となり、蓮が蕾をつける頃となった。
今年はこの前半、不注意から転倒し肋骨3本にヒビが入る怪我をした。
怪我をした直後の3日間、呼吸をするのも胸に痛みを伴い、整形外科の医師からは「1ヶ月は激しい運動などは控えてください」と言われた。
そして週に1度、テーピング施術のため病院へ通った。
医者のアドバイス通り、運動もウォーキングをする程度に控えていた。
それまでも大した運動はしていなかったが、負傷以降みるみる筋肉が落ち、風呂上がりに我が筋肉を眺めてみれば、特に上半身の筋肉がみすぼらしい。
10キロの荷物を持ち上げるのにも不安なたるみである。
さらに怠け癖もついて「このままだとまずい」と感じていた。
「今流行のパーソナルトレーナーのレッスンを受けようかな・・」
先日、酒を飲みながら友人とそんな話をしていた。
話をしていた友人から日曜にメールが来た。読売新聞の記事が添付されている。
要約すると、ダイエットや筋力アップなどを目的に、トレーナーから個別指導を受ける「パーソナルトレーニング」で重傷などを負う事故が相次いでいるという。
被害は増加傾向で、全国の消費生活センターには、パーソナルトレーニング中に起きた事故の相談が寄せられているのだ。
2017年4月から昨年2月までの相談件数は計105件。
相談者の約9割は女性で、内訳は神経・脊髄の損傷と筋肉・腱の損傷が各21件で、骨折も7件。4人に1人は治療に1か月以上かかる重傷なのだ。
なぜ、事故が相次ぐのか。
専門家は「資格不要で誰でもトレーナーを名乗れる。医学や栄養学を学ばず指導するケースも多く、知識不足がけがを招いている」と指摘。
一方で、指導料などでトレーナー側に支払う金額が数十万円と高額な場合もあり、利用者が「元を取らなければ」と痛みを我慢してトレーニングを続け、症状を悪化させることもある。
経済産業省によると、昨年のフィットネスクラブの利用者は延べ2億1000万人を超え、20年間でほぼ倍増。
太った著名人がスリムに激変するスポーツジムのCMが話題を呼んだり、テレビで使われた「筋肉は裏切らない」の決めゼリフが流行語大賞にノミネートされたりするなど、近年は筋トレブームが続いている。
さらに、コロナ禍で定着した「密」を避ける暮らし方によってパーソナルトレーニングへの注目が高まり、「現状を放置すれば、体に障害が残るような重大な事態が頻発しかねない」と危機感を募らす。
国民生活センターは事故の予防策として、
補償内容の事前確認体力テストを基にしたプラン作成
トレーナーとの綿密な意思疎通を利用者に呼びかけている。
専門家は、「柔道整復師や栄養士といった資格の有無は重要な判断材料になるとする一方、過去の競技実績がいくら優れていても「他人を教えるプロ」の証明にはならない。
トレーニング中に体調に異変を感じたら無理せず中断を求めることも重要で、自分を守るために遠慮は不要だ」と指摘している。
パーソナルトレーニングの解約や返金を巡る契約トラブルも目立つ。
トレーナーやジムとの契約は通常、訪問販売などを対象として一定期間内なら無条件で解約できるクーリングオフの適用外。
国民生活センターは、契約書や利用規約を熟読し、事前に料金体系や退会条件をチェックすることが必要だとしている。
勿論、正しい知識の下、適切なアドバイスが出来るトレーナーが多数のはずだ。
一方でアドバイスを受ける方は、全てを人任せにせず、先ず自分の意思をしっかり持ち、その後人の力を借りる。
あくまでも、「自分が主体」なのだと言うことを痛感した。
よし!今日から壁腕立て50から始めよう。自分の意思で!
芝大神宮の入り口には、大きな笹飾りが立った。
短冊に「胸筋復元」とでも書こうかしらん。