寺島尚正 今日の絵日記
2023年4月17日 背中が語る
4月16日の港区・浜松町は、変化のある1日だった。
昨日降った雨も上がり、午前8時頃、増上寺へ行ってみると駐車場には、多くの車と祭半纏を着た人達が集まり始めていた。
お寺の関係者に尋ねてみたところ、千躰子育地蔵尊大法要・西向聖観世音・熊野神社祈願会があり、「増上寺熊野神社みこし講」の神輿渡御参加の為に、皆さん集結しているとのことだった。
流れなどざっと話を聞いてみた。
神輿渡御の際、みこし講では高張り(提灯)を持った各会の方が先導をしていて、その後ろにお囃子がついていき、最後に神輿が進んでいく。
一行は、増上寺の入り口にある三解脱門をくぐり、大殿の前にある大階段を登る。
大殿の階段を降り、地面の神様に向かって御輿を担ぐため神輿を少しだけ浮かせて回し、続いて大殿の右側に位置する安国殿に行って神輿を一旦止める。
その後、増上寺の敷地内にコンパクトに建っている熊野神社に宮入するのだそうだ。
所用があり、話しか聞けなかったが15を超える団体が参加するという。
そんな話を聞いた後、9時半頃港区役所前を通ると、こちらには、天井に黒い覆い付きの神輿ならぬボックスを乗せた車が大集結。
選挙カーである。
今朝届け出を済ませ、解禁時間を待っているのだ。
私が通過するうちに、黒ピニールの覆いがどんどん外されていき、様々な候補者の名前と、顔が露わになっていった。
思わぬ場所で出陣風景に立ち会った。
午後に入ると、俄に空模様が怪しくなり、2時頃大粒の雨が降り始め、バチバチ「票」ならぬ「雹」が落ちてきた。
積乱雲の仕業だ。
関東甲信は、午前中から気温が上がり、25度以上の夏日になった所もあり、上空に寒気が流れ込んで大気の状態が非常に不安定になった。
数分で雹は治まったが、外は冷たい空気に包まれ、その後も、豪雨、青空、雷雨とめまぐるしく天候が変わった。
午後2時8分、東京地方に「竜巻注意情報」も出た。
北関東などに夏場、竜巻注意情報が発表されるのは記憶にあるが東京にというのは中々無い。
竜巻などの突風の発生原因は、温帯低気圧、台風、冬型の気圧配置、梅雨前線などさまざま。
上空に冷たい空気(寒気)、地上付近に暖かく湿った空気が流れ込むと、上空と下層の気温差が大きくなり大気の状態が不安定になって突然積乱雲が発達し、竜巻が発生することもある。
竜巻の発生源は「積乱雲」。
雲の変化に注意することで、危険を回避することができます。
竜巻が目の前に迫るまでには、いくつかの前兆現象があります。
雷の音が聞こえるなどの現象が起きたら要注意である。
竜巻の前兆として、カミナリが聞こえる、空が暗くなる、いつもと違う積乱雲、冷たい風が吹く、雹が降ってくる、土のにおいがする、などがある。
このほか、「渦が見える」「耳鳴りがする」「物が飛ばされてくる」などの場合は、危険が差し迫っているので要注意だ。
早めに頑丈な建物など安全な場所に避難することが最も重要である。