寺島尚正 今日の絵日記
2023年3月13日 ソメイさんお先に
このところの暖かさで、ソメイヨシノの開花が早まりそうだ。
ウェザーニューズは、「第五回桜開花予想」を発表した。
今年のソメイヨシノの開花は全国的に平年より早まる予想で、3月15日(水)に東京で開花トップを飾るとみられている。
桜の花芽(はなめ、かが)は気温の高い夏から秋にかけて作られ、冬になると休眠していったん生長が止まる。
その後、真冬の厳しい寒さに一定期間さらされると、花芽が休眠から目覚め、開花に向けて再び生長を始める。
これを「休眠打破」と呼ぶ。
この冬の厳しい寒さで桜の花芽の休眠打破は十分に行われ、また、3月初旬は高い気温で経過したところが多く、今後の気温も平年より高くなる見通しで、つぼみの生長が早く進み開花も早まりそうなのだ。
関東・甲信の桜の開花、各都市では3月15日(水)に全国に先駆け東京で開花し、17日(金)に横浜が続く見込みだ。
そして3月下旬に関東北部で開花予定である。
満開の時期も平年より早い見込みで、3月23日(木)に東京、26日(日)には横浜と熊谷で満開を迎えると予想されている。
桜といえば花見だが、今年は東京・上野公園などの都立公園での飲食を伴う花見が4年ぶりにできるようになる。
ただし、上野公園のメインの「さくら通り」については混雑を避けるため花見期間となっている今月13日から来月16日までは引き続き自粛を求めるという。
東京目黒区の桜の名所になっている目黒川での花見の自粛も、今年は呼びかけないことになり、4年ぶりに地元の「桜まつり」が開催されることになった。
目黒川沿いの桜並木は、コロナ禍前には花見の時期に300万人ほどが訪れた都内の桜の名所の1つだが、去年までの3年間は、感染拡大を防ぐため、花見の自粛が呼びかけられてきた。
行動制限がない今年、目黒区は4年ぶりに自粛の呼びかけは行わない一方、「めぐろの桜withコロナkeepグッドマナー」を打ち出した。
具体的には、「立ち止まらず一方通行で進むこと」や「大きな声を出さないこと」「路上での飲酒や食べ歩きを極力控えること」などを呼びかけることにしている。
開催期間は今月18日から来月9日までで、期間中は夜間のライトアップなども行われる。
ただ、屋台などは設けず、食べ歩きを控えるよう求める看板を設置するほか、人数を制限して、密にならないように呼びかける予定だ。
その他、都内各地の桜の名所の対応をみると、北区の飛鳥山公園。
公園は小高い丘になっており、かつて徳川8代将軍・吉宗が桜をこの地に植え、庶民に開放したことに始まるおよそ600本の桜がある名所。
去年まではシートを敷いての花見は自粛を呼びかけていたが、今年はシートを敷いて花見ができるようにする予定で、飲酒も他者の迷惑にならないような範囲で認める方針だ。
武蔵野市にある井の頭公園は、公園全体で約400本の桜、池の周囲には約200本の桜があり有名だが、去年までは宴会自粛を呼びかけて、フェンスで立ち入りを防ぐ対応をとっていた。
今年は去年と同じような制限は設けられない見通しだ。
900本の桜が次々に咲く新宿御苑は、花見時期の混雑緩和を目的として、事前予約制を実施する。
有効期限内の年間パスポートを現在持っている人、無料入園の方(中学生以下の方など)、有効期限内のWEBチケットを持っている方は予約不要。
事前予約実施日は3月が21日(火・祝)、25日(土)、26日(日)、31日(金)、4月は1日(土)、2日(日)、8日(土)、9日(日)となっている。
いずれも、この先ルールが変更になる可能性もあるので、ホームページなどで確認いただきたい。
12日、日曜、増上寺に行ってみた。
枝垂れ桜が咲き始め、ソメイヨシノの蕾もピンク色になり、弾ける寸前。
開花まで秒読みなのをこの目で感じた。