寺島尚正 今日の絵日記
2023年2月20日 箸恐るべし
2月19日雨水の日曜、川口リリアの会議室で一般社団法人・国際箸学会による「第7回 箸技大会」が行われた。
設立趣旨は「箸文化を学び、新しい箸文化を創り、箸を通じて世界中の人と共に喜ぶ」である。
話を聞いて意外だったのは、世界の30%の人が箸を使うという。
国際箸学会は、箸を通じて世界共通の話題作りをし、箸を通じて、出会いの喜び、創造の喜び、達成の喜びを味わうというものだ。
箸技大会は
1部 箸リン1分ゲーム(個人戦)
5つの箸の技(はさむ・つまむ・ひらく・てんぷら・でんぐり)を使って5つのリングを何個移動できるかを競うゲーム。
2部 箸ピー1分ゲーム(個人戦)
箸を使って、ピーナッツ(レプリカ)を何個移動できるかを競うゲーム。
3部 箸ピー駅伝ゲーム(1チーム5名の団体戦)
50のピーナッツを移し終えたら、隣のメンバーにピーナッツと箸を渡していくもの。
4部 積みピー3分ゲーム(個人戦)で行われた。
ピーナッツを積み上げる競技である。
コロナの影響で85人に絞られた大会だったが、下は小1から上は90歳の高齢者までが、認定の箸とリング、ピーナッツで競い合った。
活気のある雰囲気と同時に緊張感が会場に漂っていた。
長野の養護施設「愛育園」が箸技に力を入れていて、選手の皆は「異次元」のスピードで各種目上位を総なめにした。
選手に話を聞くと「大会の1ヶ月前から、毎日30分の練習をします。集中してやるのがいいようです」と生き生きした目で話してくれた。
今回優勝した女子生徒は、箸ピー、左右1分間ずつのベスト合計が「339」だと言った。
因みに私のベストスコアは「120」軽いめまいがした。
「努力は裏切らない」とよく言うけれど、正に努力の賜だろう。
私のスコアは圧倒的に低いが、それでも緊張感と達成感はくせになる。
ところで今回箸技に知り合えて、私の体で喜んでいる部位があった。
それは、「左手」だ。
私は右利き。
これまで左手は、右手の補助か補欠のような存在だった。
右手だけでは足りない場合だけ出動要請が掛かる程度だ。
それが、この箸技では(箸リン・箸ピー)立派にレギュラーとして競技に参加出来るのである。
当初左手が全く言うことを聞かず、「左手はこんなにお荷物だったのか」とショックを受けた。
しかし、練習を始めると少しずつピーナッツを挟めるようになり、今では右手に追いつこうと頑張り始めている。
来年の大会では「150」を目標に努力をしていこう。
改めて「箸」は奥が深いと感じた。