浜美枝のいつかあなたと

毎週日曜日
 9時30分~10時00分
Mr Naomasa Terashima Today Picture Diary

寺島尚正 今日の絵日記

2023年1月2日 良い年となりますように

令和5年、2023年が幕を開けた。
あなたにとって、去年はどんな年だったろうか。
「災害」の面から見ると、2022年は「まさか」が多々起きたという印象だ。
新型コロナウイルスに相変わらず警戒が必要な中、3月16日には、福島・宮城でM7.4、震度6強の地震が起きた。
この地震で、3人が死亡・247人が負傷し、5万棟近くの住家が被害を受けた。
また、東北新幹線では営業中の車両が脱線事故を起こすなど、甚大な被害が発生。
さらに、 高架橋の損傷や電化柱の傾斜、橋脚の崩落などの被害が発生した。
「高速で運行される新幹線は脱線しない」といわれていた。
過去に例はあったが東北新幹線には「逸脱防止ガイド」と「レール転倒防止装置」を設置していた。
それにもかかわらず脱線した車両は、最大で1000mmという大きな逸脱が生じた。
「まさか」が起きたのである。
このため、運休が長期間に及び、再開は4月14日。

加えて、3月22日、東京電力の管内は大停電・ブラックアウトが起こる一歩手前だったのには、ひやりとした。
その最大の原因は、地震で東電と東北電力の火力発電所が停止し、出力が低下したことだが、もう1つの原因は、これが3月に起こったことだった。
冬の電力消費のピークの1月から2月には火力発電所はフル稼働するが、3月は停止して補修点検する。
このため3月下旬の最大供給量は2012年の4712万キロワットだったが、3月22日は季節外れの大寒波で、最大需要電力の予想は130万キロワットの供給不足になる見通しだったのである。
このため「電力逼迫警報」が出され、揚水発電をフル稼働し、連系線を利用して電力を融通し、供給電圧の低め調整という危険な対策まで動員して、電力需要を抑制し、大停電をまぬがれた。
しかし6月には東京電力管内は電力逼迫で発の注意報が出た。
そして、この冬の節電が呼びかけられている。
綱渡りの状態は越年なのだ。
東日本大震災の原発事故から11年。電力のまさかは続いている。
科学的に考えて首都直下地震、南海トラフ地震、富士山噴火が2035年前後までに勃発することはほぼ確実と言われている。
「まさか」は起きて欲しくない。
しかし、一方で、いつ何時何が起こるかわからない。
心づもり、事前の対応はできうる限りしておきたい。

2023年の干支はウサギであり、六十干支では「癸卯(みずのとう)」にあたる年。
60年前、前回の「癸卯」の年には、かの名作「鉄腕アトム」が、日本国産連続30分テレビアニメ第一号として、放映が始まった年。
超長寿番組「キユーピー3分クッキング」、超ロングセラー「日清焼そば」などが世に出たのもこの年である。
ところで、卯年、ウサギに関係する神社を東京や埼玉で探してみると、出雲大社東京分祠が出てくる。
出雲大社は島根県になる縁結びの名社だが、祀られている大国主の縁を取り持ったのが、有名な因幡の白兎である。
埼玉・浦和の調(つき)神社は、神様のお使いがウサギの神社。
狛犬ではなく狛ウサギがいる。
これは、調(ツキ)と月の読み方が同じところから、月の動物であるウサギがお使いになったという。
手水舎にもかなり大きめのウサギがいる。
調(ツキ)=ツキがある!から、調神社は勝負運のパワースポットとしても有名。
サッカーチームの浦和レッズは、毎年新年に必勝祈願をしているそうだ。
空を見上げれば、青空にウサギにも見える白い雲が流れる。
今年が良い年となるように、様々な事を考え、調べていきたい。


良い年となりますように
良い年となりますように

兎にも見え<br />
兎にも見え

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