寺島尚正 今日の絵日記
2022年12月5日 秋深し
東京・浜松町界隈も紅葉が進み、イチョウの葉が大分散ってきている。
晩秋らしく、山茶花の花も鮮やかに咲き始めた。
一方、新潟県佐渡市のソバ畑では、ヒマワリが季節外れの花を咲かせ、日本海から吹き寄せる冷たい潮風に耐えながら咲き誇る様子が話題となっている。
この畑は、夏におよそ2万本のヒマワリが咲く観光スポットの1つで、例年、お盆明けにはソバの種をまくため、取り除く作業が行われる。
その際、こぼれ落ちた種が芽吹き、季節外れの花を咲かせることがあるという。
11月は例年よりも暖かい日が続いたことが理由のようで、畑の所有者は
「ヒマワリの栽培を始めて25年以上たつが12月に満開になるのはとても珍しい。」
と話している。
正に「返り咲き」である。
返り咲きを調べてみると「春の花が小春日和に誘われて、時節でもないのにまた咲くこと」とある。
夏の花も咲くことがある訳だが、我が家でも「返り咲き」現象が起きていた。
7月頃に近所などで咲いた「ユリ」が、12月に入り、自宅庭で1本だけ咲いたのである。
八王子に越してきて20年以上経つが、この時期に庭でユリを見たのは初めてである。ユリを見ながら、穏やかと同時に身の引き締まる思いがした。
よみがへる命の祈り返り花 稲畑汀子