浜美枝のいつかあなたと

毎週日曜日
 9時30分~10時00分
Mr Naomasa Terashima Today Picture Diary

寺島尚正 今日の絵日記

2022年11月7日 浦島太郎状態、新鮮な景色

6日日曜、相模湾で「国際観艦式」が行われた。
観艦式とは、海上自衛隊によると、『自衛隊の最高指揮官である内閣総理大臣が、艦隊を観閲することにより、隊員等の士気を高め、国内外に自衛隊の精強さをアピールすること、また、国際親善や防衛交流を促進することや、国民の皆様に自衛隊に対する理解を深めていただくことを目的としている』とし、陸上自衛隊では観閲式、航空自衛隊では航空観閲式があることは知られている。
海上自衛隊は今年創設70周年を迎えた。
この日、岸田総理が視察し海上自衛隊の護衛艦「いずも」に乗艦。
式典には、米韓やインドネシア、シンガポールなどから18隻の艦艇が参加。
総理は、各国艦艇の航行のほか、海自のP1哨戒機や救難飛行艇「US2」の訓練も視察した。

ところで、その前日までの3日間、横浜赤レンガ倉庫の特設ステージでは、「海上自衛隊創設70周年記念 国際観艦式2022」フリートウィーク広報イベントが行われた。
私も、3日目のステージ進行に加わった。
ステージでは、海上自衛隊員による本格的な体操や、女性自衛隊員参加のトークショー、海上自衛隊哨戒機を模した乗り物が怪しい潜水艦を発見してから駆逐するまでの演技、海上自衛隊・東京音楽隊による演奏、防衛医科大学チアリーダー部の披露、そして全国で勤務する隊員達による阿波踊りやエイサー披露と、朝10時過ぎから日の入りを過ぎた5時まで続いた。
晴天にも恵まれ、最後まで観覧した方も多く、スタッフは感謝感謝だった。
そんな中、印象的だった事の1つは、女性隊員の発言だった。
「私達は、一回の航海が長いこともあります。海の上では、個人の携帯電話は繋がりませんし、例えば、1月前に見た街のお店が無くなっていたり、新しいお店が出来ていたりすると、新鮮と同時に浦島太郎状態になります」
と話してくれた。
休みの日は、ゴロゴロしてますと笑顔で話すレディー達。
志望動機は様々だが、現在、日本を守る仕事に誇りを感じていると胸を張った。
頼もしかった。心が熱くなった。

ステージが終わり、そんな感動をかみしめながらの桜木町駅への帰り道、私も、軽い浦島太郎状態となった。
赤レンガ倉庫は、2002年に生まれ変わった商業施設だが、以前行ったのは10年近く前の事。
桜木町に降り立ったのも10年前。
徒歩15分ほどの赤レンガ倉庫への道は、「新しいビルがいくつも建ったなあ」程度だった。
しかし、駅への帰り道、辺りが暗くなったこともあって驚きの連続だった。
何より驚いたのは、JR桜木町駅と新港ふ頭を結ぶロープウェイ「YOKOHAMA AIR CABIN」。
去年4月から運行開始とニュースでは知っていたが、夜景の1部として実際に見ると「わあ!」となる。
歩くと「ちょっと遠い」存在だったワールドポーターズや、赤レンガ倉庫、マリン&ウォークなどがぐっと行きやすくなったという。
みなとみらいが光る街に装いを変えた、さらに進化した街に迷い込んだ気分だ。
加えて近くにある大観覧車も赤や青へと姿を変える。
あたりの景色も、上空からだとまた違った眺めになるのだろう。
ロープウェイは夜10時まで運行しているので、今度はみなとみらいの夜景をゴンドラから楽しもうと思う。


浦島太郎状態、新鮮な景色
浦島太郎状態、新鮮な景色

異国のような
異国のような

夜空の曼珠沙華
夜空の曼珠沙華

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