浜美枝のいつかあなたと

毎週日曜日
 9時30分~10時00分
Mr Naomasa Terashima Today Picture Diary

寺島尚正 今日の絵日記

2022年6月13日 紫陽花

気象庁は6月6日、関東甲信地方で梅雨入りしたと発表した。
前年より8日早く、平年より1日早い梅雨入りとなった。
すでに沖縄では5月4日ごろ、奄美は5月11日ごろに梅雨入りしている。
そして、九州南部・北部が11日梅雨入りした。

「梅雨」とついた表現は沢山ある。
梅雨入り前の5-6月ごろ、梅雨に似た天候がみられることがあり、これを「走り梅雨、梅雨の走り、迎え梅雨」と呼ぶ。
梅雨の半ばには一旦天気が回復する期間が出現することがある。
この期間のことを「梅雨の中休み」という。
梅雨の時期、長雨の場合、日照時間が短いため、肌寒く感じることがある。
この寒さは「梅雨寒または梅雨冷」
梅雨期間中の晴れ間は「梅雨晴れ、梅雨の晴れ間」と呼ばれる。
梅雨末期の雨は「荒梅雨(あらづゆ)、暴れ梅雨」
梅雨の末期には雷をともなった雨が降ることが多く、これを「送り梅雨」と呼ぶ。
梅雨明けした後も、雨が続いたり、いったん晴れた後また雨が降ったりすることを「かえり梅雨、戻り梅雨」と呼ぶ。
梅雨の期間中ほとんど雨が降らない場合を「空梅雨、照り梅雨」
あまり強くない雨が長く続くような梅雨を「陰性の梅雨」
雨が降るときは短期間に大量に降り、降らないときはすっきりと晴れるような梅雨を「陽性の梅雨」と表現することもあるそうだ。

こうなると、「梅雨明け」が気になってくる。
沖縄は6月21日頃で、関東甲信は7月19日の予想が出ている。
もっとも、梅雨前線には細心の注意を払いたい。
記憶に新しいのは、去年の静岡県熱海市の土砂災害。
6月末から梅雨前線が北上し、西日本から東日本に停滞、7月1日から7月3日にかけて断続的に降り続いた雨は、静岡県の複数の地点で72時間降水量の観測史上1位の値を更新するなど、記録的な大雨となった。
この大雨により静岡県熱海市で土石流が発生したほか、河川の増水や低地の浸水が発生したのだ。
一昨年は、「令和2年7月豪雨」が起きた。
2020年7月3日から8日にかけて、梅雨前線が九州付近を通って東日本にのびて停滞。
前線の活動が非常に活発で、西日本や東日本で大雨、特に九州では4日から7日は記録的な大雨となった。
7月3日から7月31日までの総降水量は、長野県や高知県の多い所で2,000ミリを超えたところがあり、九州南部、九州北部地方、東海地方、及び東北地方の多くの地点で、24、48、72時間降水量が観測史上1位の値を超えた。
この大雨により、球磨川や筑後川、飛騨川、江の川、最上川といった大河川での氾濫が相次いだほか、土砂災害、低地の浸水等により、死者82名、行方不明者4名、住家の全半壊等4,558棟、住家浸水13,934棟といった人的被害や物的被害が多く発生した。
また、西日本から東日本の広い範囲で大気の状態が非常に不安定となり、埼玉県三郷市で竜巻が発生したほか、各地で突風による被害が発生した。
近年、川の氾濫など大規模な水害が相次いでいる中で、人口の4割近くが浸水リスクのある場所で暮らしていることがわかった。
自治体のハザードマップを確認し、1人1人が災害に備えておく必要がある。

紫陽花や 昨日の誠 今日の嘘     正岡子規

紫陽花1
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紫陽花2
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紫陽花3
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梅ではない実
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