寺島尚正 今日の絵日記
2022年5月2日 鮮やか
桜が散ったあと、公園などでは色鮮やかな「ツツジ」が私達の目を楽しませてくれている。
その「ツツジ」と似ている花に「サツキ」があるが、この2つの違いをご存じだろうか。
どちらもそっくりな花だが、よく見ると、いくつか違いがある。
まず、花の大きさ。ツツジの花は大きくて立派だが、サツキの花は小さい。
サツキは4センチメートル前後で花びらは肉厚
ツツジは6センチメートル前後でツツジのほうが、少し大きめの花である。
次に葉の違い。見た感じは、ツツジの葉は大きい、サツキの葉は小さい。
また触ってみればその感触が全く違う。 ツツジの葉は柔らかく、サツキの葉は硬い。 加えて、サツキの葉は一般的に光沢があり、ツルツルとした感触。
一方ツツジの葉の裏には原則毛が生えている。
さらに、「雄しべ」の数にも違いがある。
サツキは5本なのに対して、ツツジは5本以上
つまり、「雄しべ」が5本以上あれば、ツツジなのだ。ただし、5本の場合、どちらも考えられる。
花の咲く時期は、ツツジは4月ごろから5月ごろで、新しい葉が出てから花が咲く。
サツキは5月ごろから6月ごろで、新しい葉が出るまえに花が咲く。
ツツジのほうが、一カ月早く開花するのである。
品種改良されていることにより、ツツジと名前がついているサツキの仲間もあり、中々ややこしい。
ところで、ツツジを漢字で書くと「躑躅」。
花や植物の漢字は、「木偏」や「草冠」なのに躑躅は「足偏」。
調べてみると、躑躅は「てきちょく」とも読み、「行っては進み、進まない事」とある。
ツツジに「躑躅」が使われたのは、「見る人が、花の美しさに足を止める」という事なのだろう。
私も、綺麗に躑躅や五月が咲いていると、思わず足を止め、カメラに収めている。