寺島尚正 今日の絵日記
2022年4月25日 パステルカラーの似合う季節
諸事情により、新型コロナウイルス3回目の接種が遅れていた小生。
21日金曜に接種を済ませた。
2回目が8月半ばだったから「遅い」とお感じの方もいらっしゃるだろう。
一方で接種に関して、懐疑的な人もいるのは承知している。
私が一時期ためらっていた。理由は2つ。
1つは「2回接種したのだから、それなりに免疫があるのではないか」
もう1つは「注射嫌い」。
正確には「注射針恐怖症」(勝手に命名)である。
小さい頃、体が弱く、よく太い注射を「尻」にされていた。
今ほど注射針も細くはなかったし、1回に注入する量も多かった。
「尻」への理由は、腕よりも痛みが少ないという医師の優しさだったのだろう。
それでも私には毎回震える程に痛かった。
幼稚園年長の頃、直径3センチはある注射器を見て、あまりの恐怖のため、パンツを剥かれ、私の桃が晒された瞬間、私は「放屁」をした。
辺りは爆笑。
しかし本人は、羞恥心と、その後の痛みとのダブルパンチで、「白衣と注射器は天敵」が決定的となった。
採血だろうが歯肉への麻酔だろうが、今でもとにかく注射が嫌いだし、白衣を見ると血圧が上昇する。
加えて「新型コロナウイルスに対する経口薬が出てくればワクチン接種の影が薄くなるのでは」などと勝手に期待し、注射をなるべく避けていた。
ところが、いくら待っても朗報は届かない。
とうとう、定期的に通院している医師からこう聞かれた。
「3回目打たれました?」
「いえ、まだ です」
「あれ、遅いですね。お幾つでしたっけ?」
「63です」
「あなたは、お仕事柄、ワクチンの情報はよく耳にすると思いますが」
「はい、賛否ありますよね。最近は陽性者も減ってきているし、知らないうちに感染している人も増えていると。一方で65歳以上の高齢者と基礎的疾患がある方が重症化しやすい。ですから接種が推奨されていると理解しています」
「その通りです。では結論から申し上げますね。あなたは63歳ですよね。65歳に近い。4回目の接種は幾つからの予定かご存じですよね?60歳からですよ。打つ打たないは自由ですが、(3回目接種)お勧めします」
私の中で、ワクチン年齢は「四捨五入」だったが、医師は「繰り上げ」なのである。特に命に関わる事については当然だ。頭の中で銅鑼が鳴った。
3回目接種は、比較的スムーズに進み、腕の痛みはまだあるが、熱は土曜の夜に37.7度、微熱ですんだ。ワクチンに過信は禁物だが、少しほっとしている。
何より、注射が思いのほか痛くなかったから。