寺島尚正 今日の絵日記
2022年2月21日 春が来た
北京オリンピックは、20日、17日間の熱戦に幕を下ろした。
最終日、カーリング女子で日本代表のロコ・ソラーレが英国に敗れはしたが、堂々の銀メダル。
日本選手団は全ての競技を終え、獲得したメダルは金3、銀6、銅9の計18個。
過去最多だった前回18年平昌大会の13個(金4銀5銅7)を5個上回った。
メダルに届いた選手に祝意を申し上げると同時に、ベストを尽くした選手、ベストを尽くせなかった選手、そしてより良い結果を残してもらう為サポートしたスタッフの皆さんに感謝の気持ちを伝えたい。
2008年、夏の北京オリンピックを現地で取材し痛感したことがある。
参加した選手は、それぞれの国や地域の代表であり、背負った者にしかわからない重圧と向き合う。
また環境の違う地で、自分の体調を競技当日にベストへ持って行く為、24時間「内なる声」に耳を澄ませなければならない。
加えてアクシデントに心の準備をしておく。
それを間近で見て、改めてトップアスリートの皆さんに強く尊敬の念を抱いた。
スポーツには、人を動かす力があるのだと。
一方で、「スポーツウォッシング」という言葉も気になる。
スポーツウォッシングとは「スポーツ」と、不都合なことを覆い隠す「ホワイトウォッシング」という単語をあわせた言葉。
今回も、事前に人権侵害疑惑や、民主主義弾圧、性的関係強要を訴えたアスリートが一時行方不明になった問題などに、国際社会から厳しい目が向けられた。
また、オリンピックの陰に隠れるようにロシアがウクライナに侵攻する懸念も続いている。
ベランダの沈丁花が、可愛らしい花を開き始めた。
蕾の時期が長いので、花が咲くのが待ち遠しい植物だが、花が開けば、甘くさわやかな香りと共に、春の訪れを知らせてくれる花木である。
キンモクセイやクチナシとともに、三大香木として古くから親しまれてきた。
香水として利用されるほど特徴的な香りは、120種以上の香気成分で作られており、気分を落ち着かせる効果もあると聞く。
トップアスリートは120の努力ではきかないだろうが、様々な要素を取り入れた末の輝きなのは想像に難くない。
沈丁花の花言葉は『栄光』『不死』『不滅』『永遠』
世界中の人々の幸せと平和を祈る。
ある日ふと 沈丁の香の 庭となる 今井つる女