浜美枝のいつかあなたと

毎週日曜日
 9時30分~10時00分
Mr Naomasa Terashima Today Picture Diary

寺島尚正 今日の絵日記

2022年1月24日 馥郁たる

暦の上で、冬の最後、大寒に入った。
大寒は「二十四節気」の24番目の節気で、「最も寒さが厳しい時期」という意味。
その名の通り、1年の最低気温を記録することが多いのがこの時期である。
とはいいながら春は目前、大寒の次は「立春」で、暦の上で春になる。

そんな中、既に「梅」は各地で開花し始めた。
1月16日、気象庁は静岡で梅が開花したと発表。
平年より1日早い開花で、気象庁の観測地点では四国の松山(21年12月22日)、高松(12月29日)、那覇(12月30日)に次ぐ梅開花だった。
梅は百花の魁、別名、春告草ともいい、春の訪れをいち早く感じさせてくれる。
梅前線は、例年、1月からはじまり、5月上旬に北海道にたどり着く。

近年では12月にウメの開花前線がスタートすることが多くなっているという。
梅の開花日とは、それぞれの気象台が定めている標本木(白い梅)に、5~6輪の花が咲いた状態になった最初の日のこと。
東京は気象庁にある標本木で見ている。
梅の開花時期を左右するのは、前年の秋からの気温の推移である。
梅の花の元となる花芽は開花前年の夏につくられ、
①休眠 
②生長
の2つの過程を経て開花に至る。
花芽は形成されてもすぐには生長せずに、まず休眠に入る。
そして、秋から冬にかけて一定の低温にさらされると休眠打破する。
休眠打破後は生長段階に入り、気温の上昇に伴い開花へ向かって生長していく。
この段階になると気温が高いほど生長の度合いも大きくなるようだ。

週末、八王子を歩いていると、馥郁たる香りに気づき、見上げると、白梅が咲き始めていた。
枯芝に 坐りて四方の 梅日和  日野草城
春は近い。

 馥郁たる
馥郁たる

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